犬と猫の持続可能なシェルター環境をテーマにセミナーを開催(ロイヤルカナン ジャポン)

多角的な視点でよりよいシェルター環境を考える

ロイヤルカナン ジャポンは2023年11月3日、東京都千代田区にて「犬猫の真の健康を守る、持続可能なシェルター環境」をテーマにしたセミナーを開催しました。このセミナーは「PROFESSIONAL SEMINAR」と題し定期的に行われているもので、これまで犬と猫の栄養学、繁殖学、行動学、衛生管理などが取り上げられてきました。

今回は、1「シェルターでの病気を防ぐために ~家庭とは違う、動物福祉を大切にしたお世話のポイント~」、2「ボランティアファーストで実現する自走するシェルター運営」、3「スムーズな譲渡につなげるために ~犬と猫の目線で考える飼養管理のポイント~」の3つの話題をとおし、シェルター(動物保護施設)のよりよい運営について考える機会になりました。

写真:80名近いシェルター関係者が参加

1では日本獣医生命科学大学の田中亜紀特任教授が講師を務め、ストレスや病気になるリスクの多い多頭飼育環境での群管理のポイントや、かかりやすい病気、シェルターにおけるワクチン接種計画について、シェルターメディスン(動物保護施設における獣医療)の観点から解説しました。

写真:田中亜紀特任教授

2では溝上奈緒子さん(NPO法人ねこけん代表、㈱560Group代表取締役社長、㈱ねこLaboratory代表取締役)から、譲渡会の参加や譲渡の条件をはじめとしたルールの明確化から、組織構成や人材育成などの運営面、ふるさと納税を活用した資金調達や企業協賛まで、活動を持続可能なものとするためのポイントやノウハウが紹介されました。

写真:溝上奈緒子さん

3ではロイヤルカナン ジャポンの平瑛美さん(獣医師)から、譲渡機会の逸失につながるストレスに対処するために必要な環境整備として、犬と猫の気持ちやボディランゲージを理解することや、光・騒音・換気をはじめとした環境だけでなく、動物の状態をしっかりと観察することも重要であることが説明されました。

写真:平瑛美さん

なお、このセミナーの講演動画は、2023年12月15日まで特設サイトで視聴できます。

「PROFESSIONAL SEMINAR in 2023」特設サイト
https://rc-proseminar.jp/pro23/contents_she/lp/

※同社ニュースリリースをもとに編集部まとめ。