書籍『和猫のあしあと』

緑書房は『和猫のあしあと』(著:岩崎永治)を発売中です。

東京の猫伝説をたどる

化けて、招いて、しゃべって、踊る……。本書は、江戸・明治時代のそんな愉快で不思議な猫たちの伝承や民話を「猫伝説」が残る東京の猫スポットとともに楽しく紹介。生粋の猫好きで「猫博士」の著者が、地域に根付いた猫寺・猫神社などを取材し、古文書などを紐解きながら、人と猫とのかかわりの不思議を掘り起こしています。また、地域活性化に一役買っている現代の猫神様も登場。各スポットへのアクセス方法や周辺の観光名所、御朱印やかわいいグッズ情報も充実。

猫をキーワードに、ちょっとしたおでかけや歴史探訪にも活用できる一冊です。

写真:寺社を中心に「猫伝説」が残る東京の猫スポットを紹介

写真:猫の御朱印やかわいいグッズ情報も充実

【主要目次】
第1章 墨田区・台東区
・回向院 報恩猫は鼠小僧の隣でにらみを利かす
・法恩寺 草子を残した化け猫女
・今戸神社 最古の招き猫は今戸焼
・永久寺 竹島に山猫はいる?
・天王寺 人喰らいの化け猫

第2章 文京区・豊島区
・簸川神社 父子の懸け橋となった猫
・猫貍橋・猫貍坂 消えゆく和猫のあしあと
・西方寺 薄雲の猫は招き猫?

第3章 新宿区
・自性院 二つの猫地蔵尊
・漱石公園 夏目家の猫塚は「吾輩」の墓?
・ねこや 三味線と亀五郎の看板猫

第4章 中野区・練馬区
・源通寺 歌舞伎作家の猫は鼠と仲良し
・サンツ中村橋商店街 街を救う現代の猫物語

第5章 港区・中央区
・美喜井稲荷神社 うちの猫様、猫神様
・大信寺 駒のつなぐ猫と音
・増上寺 仏にすがるしゃべる猫
・有馬家上屋敷跡 与太話から化け猫騒動
・三光稲荷神社 お尋ね者と尋ね猫

第6章 品川区・大田区
・徳蔵寺 狐を産んだ猫
・自性院 大銀杏で踊る猫
・宝幢院 棺の包丁は猫除け

第7章 世田谷区
・豪徳寺 白猫に招かれて

第8章 府中市・立川市・八王子市
・浅間山 姿なき猫の声
・蚕影神社 猫への祈りは産業から傍らへ
・喜福寺 熱い粥と猫の歌
・森屋の池 置いてけぼりの猫

第9章 青梅市
・巌の琴平神社 山から見守る産土の招き猫
・常保寺 どんつく様の猫地蔵
・住吉神社 猫まみれ町の猫神様

わねこらむ
1.リアル猫娘まつ
2.大黒坂の猫又
3.臼杵権現の養蚕の神様

【著者】
岩崎永治(いわざき・えいじ)
1983年群馬県生まれ、愛猫のスゥ&マイルと暮らす猫好き。博士(獣医学)、国立科学博物館認定サイエンスコミュニケーター。日本ペットフード株式会社ヘルシーフードサイエンス研究所および事業開発部所属、日本獣医生命科学大学(日獣大)獣医生化学研究室特別研究生。専門は特に猫の栄養学。日獣大大学院獣医生命科学研究科動物栄養科学専攻修了。日本ペットフードに就職後、イリノイ大学アニマルサイエンス学科への2度にわたる留学、日獣大大学院研究生を経て博士号を取得し、晴れて「猫博士」となる。その記念旅行を企画した際、日本各地に猫伝承が残っていることを知り、調べはじめたのが本書の原点。「かわいいだけじゃない猫」を伝えることを信条に掲げ、日本猫のルーツを探求している。「和猫研究所」を立ち上げ、各地の猫にまつわる情報を発信している。
※著者の略歴は出版時の情報です。

【本書概要】
・書名:和猫のあしあと
・著者:岩崎永治
・発行:緑書房
・体裁:B6判 200頁
・価格:1,980円(本体1,800円)
・ISBN978-4-89531-573-9

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