動物業界のお仕事:トリマー・店舗運営(Salon de BIOGANCE)

「いきもののわ」6月の特集では、いろいろな「動物業界のお仕事」を紹介していきます!

今回は、ペットサロンでトリマーをしている新井さんに、1日の業務や就職までの経緯、この仕事を目指す人へのアドバイスなどをお聞きしました!

写真:Salon de BIOGANCEの新井さん

朝は、まず店舗の清掃をします。朝礼をした後に開店し、来店されたお客様とコミュニケーションを取りながら、シャンプーなどのケア用品やおやつの説明やおすすめをします。それと並行して、トリミングの受付対応や電話対応、トリミングやその補助もします。

私は店舗の運営業務もしており、商品などの発注、キャンペーンの準備やSNSでの告知、スタッフとの面談、売り上げや予算額などの管理、資料やシフト表の作成などもしています。他の店舗の状況も把握し、状況によっては他店舗へ指示を出したり、相談をしたりします。

夕方には、トリミング室やバックヤードを含めた清掃をします。レジ締めをした後に日報を作成して報告し、他の店舗の売上日報の確認をしてから業務を終了します。

トリミング業務は、お客様やわんちゃんの喜ぶ姿を直に感じられます。わんちゃんを綺麗にすることで、自分自身も気持ちよく仕事に望めます。また、当社は複数の店舗展開をしている会社なので、物事を多角的に見ながら仕事に取り組めます。ドッグイベントへの参加を通して幅広く知識を深められるのにも、やりがいを感じます。

運営業務では、マネジメントによる運営状況の変化が感じられることに手ごたえを感じています。また、その変化が売り上げなどとして結果にも現れますので、毎日しっかりと取り組もうという気持ちになります。

写真:トリミングではお客様や犬の喜ぶ姿を感じられる

幼い頃から動物が大好きで、常に家に動物がいる環境で育ちました。もともとは他の業種で仕事をしていましたが、動物にかかわる仕事がしたいという考えから、乗馬をしたり動物関連の資格を取得したりという活動をしていました。そのなかでわんちゃんや猫ちゃんにかかわる資格もほしいと考え、29歳のときにトリミングの専門学校に入学したのが、トリマーになったきっかけです。

トリミングの専門学校で、トリマーの資格を取得しました。在学中は動物病院で働き、トリミング業務だけでなく、動物医療にまつわる知識や経験も得られました。その後、トリマーとして働くために当社に就職しました。

動物とかかわる仕事には大変なこともありますが、動物との触れ合いやお客様とのコミュニケーションはとても楽しいですし、やりがいがあります。言葉の話せない動物たちの気持ちを考えて行動することは、自分自身の成長にもつながりますよ。

写真:動物の気持ちを考えて行動することが成長につながる

新井一左(あらい・かずさ)
株式会社INO 店舗部