書籍『ペットの命と生きる本 ペットロスを乗りこえるためのトライアングルケア』(著:サニー カミヤ)

緑書房はこのたび、『ペットの命と生きる本 ペットロスを乗りこえるためのトライアングルケア』(著:サニー カミヤ)を発刊しました。

ペットへの無条件の愛を知り、永遠の絆を深めるために

ペットは私たちにとってかけがえのない存在であり、家族の一員です。日々の喜びや悲しみを分かち合い、無条件の愛情を注ぐペットとの絆は、ときに人との関係以上に深く、強いものとなります。

さらに近年は、獣医療の発展や飼養環境の改善などによって、ペットの寿命は大幅に延びています。なかでも最も身近な犬や猫では平均寿命が15歳に迫る勢いです。ただし、いくら寿命が長くなったとしても、多くのペットは人の寿命には及びません。ペットを飼っている以上、愛するペットを看取る日がほとんどの人に来てしまいます。

ペットとの別れの理由は、病気や寿命、事故などさまざまですが、病気や寿命の場合、弱っていくペットを見守る介護の日々もつらいものです。死が近づいた日から命が尽きる日まで「もっと何かできることはないか」「苦痛を和らげてあげられないか」といった思いに苛まれます。そして、それはペットの死後も後悔というかたちで続いていくことがあります。実際、ペットを亡くした経験をもつ飼い主の多くが「不眠」「食欲不振・異常」「腹痛・頭痛」などの身体的不調や精神的不調を経験しています。

この本は、そのようなペットとのつらい別れを受け入れ、そして新しい命を迎えるための取り組みとして著者が提唱する「トライアングルケア(ターミナルケア、グリーフケア、スピリチュアルケア)」という3段階のアプローチを紹介した一冊です。

第1章は、ターミナルケア(終末期ケア)について解説しています。ペットの痛みや不快感を和らげる方法、快適な環境づくり、そして飼い主自身のケアについての具体的なアドバイスなどをまとめています。

ペットの状態に応じたケアの方法、獣医師との連携の仕方、そして家族全員でペットを支える方法などを学ぶことができます。また、安楽死の問題も扱っています。

第1章のテーマは「ターミナルケア(終末期ケア)」

第2章は、グリーフケア(祝別ケア)にまつわる問題を扱っています。ペットロスによる悲しみのプロセスを理解し、それを健全に乗りこえていくための実践的なアドバイスとサポート方法をまとめています。

それぞれの段階で経験する感情について詳しく説明し、その対処法を提案するとともに、ペットの葬儀や追悼の方法、思い出の残し方なども紹介しています。

第2章では「グリーフケア(祝別ケア)」を解説

第3章は、スピリチュアルケア(命のケア)について考えています。ペットとの絆を新たなかたちで継続していく方法や、ペットの死を通じて学ぶ命の尊さまで考えを深めることで、日々の生活のなかでペットの存在を感じる方法を紹介しています。

第3章は「スピリチュアルケア(命のケア)」を取り上げ、新しい命を迎えることの意義についても言及

さらに、巻末の付録では、著者が講師を務める「トライアングルケア講習会」の参加者から寄せられた感想やメッセージを紹介しています。

全編を通し、ペットへの無条件の愛を知り、永遠の絆を深めるための実践的な知識がまとめられたこの本は、ペットロス経験者だけではなく、いつかの別れが不安な人を含め、ペットを愛するすべての人におすすめの一冊です。

この本を通して「ペットの命と生きる」尊さを伝えたい、と著者のサニーカミヤさん

【主要目次】

第1章 命の終末に寄り添うターミナルケア(終末期ケア)
1:ターミナルケア(終末期ケア)とは
2:ターミナルケアの目的
3:ペットの苦痛はわかりにくい
4:ペットの苦痛のサインとは
5:痛みを評価するメリックチャート
6:終末期の苦痛を取り除く介助
7:ペットを癒すヒーリングタッチ
8:ホリスティック獣医学
9:免疫力を引き出す治療と生活習慣
10:苦しみから救う安楽死という選択

第2章 命の終末を受け止めるグリーフケア(祝別ケア)
1:グリーフケア(祝別ケア)とは
2:グリーフケアの目的
3:グリーフケアを行うときの注意点
4:ペットから飼い主へのメッセージ
5:ペットロスを乗りこえる4ステップ
6:グリーフケアの事前準備
7:ペットの旅立ちを受け入れる祝別式
8:生前に近い姿でお別れするために
9:悲しみのプロセス
10:グリーフケアの今後の展望
11:飼い主や仲間を失ったペットへの配慮とケア
12:ペットに遺産を残す方法

第3章 ペットの命に向き合うスピリチュアルケア(命のケア)
1:スピリチュアルケア(命のケア)とは
2:スピリチュアルケアの目的
3:死を「魂の成長と進化」と捉える
4:猫は天使で犬は神
5:マキアの呼吸で心をオープンに
6:ペットの魂を送り出す祝別式
7:ペットと過ごした日々で得られるもの
8:旅立ったペットは飼い主に何を望むか
9:新たなペットを迎えるという命のつながり

付録「トライアングルケア講習会」に参加して

【著者】
サニー カミヤ
一般社団法人日本国際動物救命救急協会代表理事/一般社団法人日本防災教育訓練センター代表理事
1962 年福岡県生まれ。福岡市消防局のレスキュー隊小隊長を務めた後、国際緊急援助隊員、ニューヨーク州救急隊員として活動。人命救助者数は1,500 名以上を数える。アメリカに22 年在住し、ハワイのマウイ島で牧師を務めた経験もある。現在はアメリカ国籍。2013 年より活動拠点を日本に移し、「助かる命を助けるために」をテーマに、ペットの救命救急法の講習を日本全国で展開。また、2023 年より「トライアングルケア講習会」を実施し、ペットの命が虹の橋を渡るまでのプロセスにおける、ペットと飼い主への総合的なケアについての啓発活動を展開している。著書に『ペットの命を守る本:もしもに備える救急ガイド』(緑書房)、『エキゾチックペットの命を守る本:もしもに備える救急ガイド』(同)など。

※著者の略歴は出版時の情報です。

サニーカミヤさんの「ペットの命」3部作。左右が既刊の『ペットの命を守る本』と『エキゾチックペットの命を守る本』、中央が新刊の『ペットの命と生きる本』

【本書概要】
・書名:ペットの命と生きる本 ペットロスを乗りこえるためのトライアングルケア
・著者:サニー カミヤ
・発行:緑書房
・体裁:四六判160頁
・定価:本体2,200円(税別)
・発売日:2024年9月18日
・ISBN978-4-89531-994-2

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