書籍『今すぐ見上げたくなる! やさしい空と宇宙のはなし』(著:武田康男、縣秀彦)発刊

緑書房ではこのたび、『今すぐ見上げたくなる! やさしい空と宇宙のはなし』(著:武田康男、縣秀彦)を発刊しました。制作を担当した編集者より、本書のポイントと内容を簡単に紹介します。

空を見上げたくなる対談!

空では、「気象の現象」と「天文の現象」の両方が起きています。本書は、空の写真家で気象予報士の武田康男氏と国立天文台准教授の縣秀彦氏が、空と宇宙のいろいろな現象を取り上げ、仕組みやおもしろさなどを語り合いながら進みます。
雲、雨、虹といった身近な現象や天気予報の話にはじまり、地球温暖化や異常気象、オーロラや日食のような人気のある現象、さらには天文学の発展の歩みや火星探査など、テーマは縦横無尽。
前提知識がなくても読み進めることができるよう、補足や用語解説を適宜記載しました。美しい写真、珍しい写真を含め、図・写真を多数掲載しています。

内容紹介

本書の内容を簡単に紹介します。

Part1 空と天気のしくみ

青空、雲、雨、風などは、普段は意識しないことが多いかもしれませんね。でも、このパートを読めば、知らなかったことや意外なことが見つかって、今の空の様子や天気予報が気になってくるかもしれません!

Part2 地上から月・太陽・星を見ると

月、太陽、星の見え方は、場所や季節によって本当にさまざまです。どうして見え方の違いが生じるのでしょうか? 大気の状態や地理の特性を押さえながら、その要因を探ってみましょう。きれいな星空を見るためのポイントも紹介します。

Part3 珍しい空と天文の現象

空で見える珍しい現象は、宇宙と地球の両方が影響し合っていることが多いです。じっくりと観察してみれば、それを感じることができるでしょう。珍しい現象に出会うときに備えて、さまざまな現象の理屈や観察ポイントを押さえておきましょう。

Part4 宇宙の見方

ここでは、月、太陽、火星といった身近な天体や、天文学や観測技術の基礎知識を取り上げます。天文学にとどまらず、科学の発展に貢献した人物も紹介します。少し難しい話も出てきますが、空と宇宙の見方がぐっと深まることでしょう。

Part5 気象にも天文にも親しみ、深めよう

気象学や天文学に限らず、自分が好きな分野を探求していくために大切なこととは? 高校の教員だった2人が、今の若い人へ伝えたいこととは何でしょうか?

気象や宇宙を好きな人も、これまでとは違った観点で空の様子を観察できるようになるかもしれません。本書を通じて、ぜひ空を楽しんでください!

天気予報で今、一番困っていること
珍しい空と天文の現象(オーロラと宇宙天気予報)
地球の夕焼けと火星の夕焼け
著者プロフィール(対談風景)

【主要目次】
Introduction 見上げてみよう!
空ってどこまで? 宇宙はどこから?

Part1 空と天気のしくみ
空の魅力、不思議/雲の様子で風を見る、天気を読む/空の青さの理由/風って何?/雨と雪のでき方/夏に雹が降る理由/天気予報の信頼度/天気予報はずれる/積乱雲とゲリラ豪雨/異常気象が発生する原因/コラム① 地球温暖化について多角的に考えてみよう/Part1のまとめ

Part2 地上から月・太陽・星を見ると
いろいろな月の表情/太陽は何色?/星が瞬くわけ/街明かりと雲/きれいな青空や星空を見られる条件/コラム② 進路に役立つ?気象と天文Q&A/Part2のまとめ

Part3 珍しい空と天文の現象
UFOに見える現象/グリーンフラッシュのしくみと見れる場所/大気光/南極の空と気候/オーロラと宇宙天気予報/流星と流星痕/日食や月食の楽しみ方/Part3のまとめ

Part4 宇宙の見方
太陽の観察で分かること/火星の気象/人類は火星に行ける?/天体観測の適地/天文と気象で異なる時間のとらえ方/天体分光学の歩み/天球と透明半球/Part4のまとめ

Part5 気象にも天文にも親しみ、深めよう
その現象の専門は気象? 天文?/仕事と進路/探究しよう

フォーカス① 気象の季節、天文の暦

フォーカス② 空と宇宙の見た目が似た現象

【著者】
武田 康男(たけだ やすお)
空の探検家®、空の写真家、気象予報士。1960 年東京都生まれ。東北大学理学部卒業後、千葉県立高等学校教諭(理科)、第50 次南極地域観測隊員を経て、2011 年より“空の探検家®”として活動している。現在は大学の非常勤講師として地学を教えながら、小中高校や市民講座などで写真や映像を用いた講演も行う。日本気象学会会員、日本雪氷学会会員、日本自然科学写真協会理事。執筆・監修・写真映像提供、テレビ・ラジオ出演など多方面の実績を持つ。「体感! グレートネイチャー」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)などに出演。主な著書に『ふしぎで美しい水の図鑑』『虹の図鑑』『今の空から天気を予想できる本』『楽しい雪の結晶観察図鑑』『富士山の観察図鑑』( いずれも緑書房)、『天気も宇宙も! まるわかり空の図鑑』(エムディエヌコーポレーション)など多数。

縣 秀彦(あがた ひでひこ)
国立天文台准教授。1961 年長野県生まれ。東京学芸大学大学院修了(教育学博士)。東京大学教育学部附属中・高等学校教諭、東京大学教育学部講師などを経て1999 年より国立天文台に勤務、現在に至る。総合研究大学院大学准教授を兼務する他、NHK 高校講座講師、国際天文学連合・国際普及室アドバイザーなども務める。主な著書に『ビジュアル天文学史』(緑書房)、『日本の星空ツーリズム』(編著、緑書房)、『すべての人の天文学』(編著、日本評論社)、『改訂版 星の王子さまの天文ノート』(編著、河出書房新社)、『科学者18 人にお尋ねします。宇宙には、だれかいますか?』(編著、河出書房新社)、『ヒトはなぜ宇宙に魅かれるのか』(経済法令研究会)、『面白くて眠れなくなる天文学』(PHP 研究所)など多数。

※著者の略歴は出版時の情報です。

【本書概要】
・書名:今すぐ見上げたくなる! やさしい空と宇宙のはなし
・著 :武田康男、縣 秀彦
・発行:緑書房
・体裁:A5判 140頁 オールカラー
・定価:2,420円 (本体2,200円)
・発売日:2024年11月11日
・ISBN978-4-86811-009-5

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