モルモットを飼っている人ならば、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?
「どうすれば可愛く撮れるだろうか……」
そんなお悩みに、人物だけでなくモルモットの撮影もこなすプロカメラマン・保坂さほ さんに答えてもらいました!
なぜモルモットを撮ろうと思ったのか、そのバックグラウンドもお聞きしました。
人物だけではなく、モルモットの魅力も引き出します
保坂さんのプロフィールを教えてください!
短期大学を卒業後、13年間セレクトショップで販売員をしていましたが、30歳くらいの時にSNSで趣味の写真を撮っている人達を見て、突然カメラに目覚めました。
SNS上で、休日に撮った写真をアップしていたところ、様々な方面から声がかかり、しばらくすると映画ポスターや雑誌の表紙を撮影することになりました。その後、フリーカメラマンとして独立をして今に至ります。都内にフォトスタジオをオープンして現在15年目で、著書は現在3冊あります。
本も出されているのですね! どのような内容ですか?
著書3冊のうち、1冊はモルモットの写真集になります。
被写体は、私の相棒で保護モルモットの「ぷいぷい」です。
保護動物を深く知るきっかけとなったモルモット
保護犬や保護猫はよく聞きますが、保護モルモットもいるのですね。
たまたまSNSで『保護モルモット』の存在を知り、里親を募集している子を見つけました。
うちにお迎えし『ぷいぷい』と名付け、モルモットのあまりの可愛さに撮影を始めました。同時に、保護動物は犬や猫だけでなく、モルモットやウサギなど小動物も存在するということを、写真を通して少しでも広められたら……という思いも強くありました。
2022年に「ぷいぷい」の写真集を出版したことで、保護動物について更に広めるきっかけになったのではないかと思っています。
撮影のポイント
素敵な出会いがきっかけで、モルモットを撮り始めたのですね! 上手に撮るためのポイントを教えてください。
明るい時間帯で、窓辺など光の入る場所がベストです。
ストレスにならないよう、月2回くらい、1度に長くても5分程度の撮影が良いかと思います。
無理な体勢は絶対にさせず、おやつなどで気を引くとよいでしょう。
モルモットは名前を呼んでも、意図したタイミングでこちらを向いてはくれないので、ベストタイミングを待ちシャッターを切ります。
スマホの写真機能で、明るさを調整するとワンランク上の写真になります。
こんなに変わるのですね! 早速試してみます。
プロカメラマンが思う、モルモットの魅力
丸いフォルムと、短い足がたまらなく可愛いです。
食物連鎖で被食される動物なので、目を開けて寝るほど警戒心がかなり強いですが、ちゃんと懐くし安心していると腕の中で目を瞑って寝てくれます。
あと、モルモット飼いの方がみんなメロメロになるのは、ぽってりとした唇です。
これがめちゃくちゃ可愛いのです。
さいごに
この記事の読者にひとことメッセージをお願いします!
ここまでお読み頂きありがとうございます!
今回はすぐに実践しやすい撮影方法を説明させて頂きました。
モルモットたちの「かわいい!」を最大限引き出すには、モルモットと飼い主の絆も重要です。
今では唯一無二の相棒となっている「ぷいぷい」とは特別な出会いをしました。
出会いというのは、様々な形があります。モルモットなど小動物たちも、ペットショップでの出会いがすべてではありません。
今回のお話を聞いて、犬や猫以外にも保護動物が沢山いることを知るきっかけになってもらえたら嬉しいです。
例えば、うさぎ年の時は可愛いからと安易にウサギをお迎えし、次の年にはウサギの保護が増えたそうです。どんな生き物でも飼うからには一生を一緒に過ごす覚悟をもつことが大切です。
一人一人がその覚悟を持つことで、可哀想な子を1匹でも減らせたらと願っています。
ありがとうございました! これからも素敵な写真を撮り続けてください。
保坂さほ(ほさか・さほ)
東京都出身。写真家。大学卒業後、アパレルショップで販売員を経てフリーカメラマンとして独立。自社スタジオで記念写真や商品カタログの撮影をするだけでなく、デザイナーとしても精力的に活動中。
著書に『さほさんちのモルモット もるカワぷいぷい写真集』(エムディエヌコーポレーション)、『販売員だった私が売れっ子フォトグラファーになるまで』(玄光社)など。
HP:https://www.sahosaka.com/
Instagram:saho_hosaka