古くから親しまれる錦鯉の魅力

赤や白、黒、金など豊富な色彩を持ち、その美しさから日本で古くから観賞魚として親しまれてきた錦鯉。
今回は、そんな錦鯉の魅力をご紹介します。

同じ模様はない!?

錦鯉の魅力として最初に挙げられるのは、品種の豊富さでしょう。すべての錦鯉は一期一会であり、同じ錦鯉は二つとしていません。お気に入りの模様の錦鯉を探してみてください。

そして、初心者の方でも飼育がしやすいことも魅力の一つです。環境の変化に強く、とても丈夫です。水槽のサイズに応じて成長量が変化するという特性を持っているので、小さな水槽でも長く健康的に飼育することが可能です。

お寺や公園などで目にする錦鯉は大きく迫力のあるものが多いですが、中には10~20センチメートルの小ぶりな錦鯉もいます。サイズが大きいと大掛かりな飼育設備が必要となってしまいますが、小さな個体を選ぶことで飼育のハードルを下げることができます。

また、錦鯉はおとなしい性格のため、池や水槽に多数入れて飼育することができます。さまざま模様の錦鯉が泳ぐ光景はとても華やかで、次々に新しい錦鯉が欲しくなってしまうことでしょう。

代表的な品種

錦鯉の品種は100種以上であるとされており、特に人気のある品種は紅白、大正三色、昭和三色で、御三家と呼ばれています。
代表的な品種を写真とともにご紹介します。

紅白

錦鯉を代表する最もポピュラーな品種。白地に赤の模様を乗せるシンプルな配色ながら、それゆえ奥が深く高い人気を誇ります。

大正三色

紅白の模様に墨と呼ばれる黒の模様が加わった品種。上品で華やかな配色が魅力です。

昭和三色

大正三色と異なり豪快に入る墨模様が魅力の品種。また、この墨は変化することが多く、成長とともに沈んだ墨が出てくることもあります。

黄金

名前の通り黄金に光り輝く体色が魅力的。色味によって山吹黄金、オレンジ黄金、昔黄金などに分けられます。

プラチナ

名前の通り白銀に光り輝く体色が魅力です。頭部にシミや色むらの無い個体、鱗の覆輪模様(ふくりんもよう)が整った個体が上質とされます。

落ち葉しぐれ

グレーの地肌に茶色の模様が入る渋めの品種です。人になれやすく、食欲旺盛で成長が早いと言われています。茶色1色になる茶鯉も人気が高いです。

ドイツ紅白

ドイツ鯉には鱗がほとんど無く、紅白と比べて緋模様がくっきりと見えるのが特徴で、キワと呼ばれる模様の境目がはっきりしています。

[出典]
・錦鯉の生産現場(山崎養魚場)のご紹介…https://www.kamihata-online.com/shop/e/e15t00402/
・錦鯉図鑑…https://www.kamihata-online.com/shop/e/e15t00401/

[写真出典]
月刊錦鯉

【協力】
神畑養魚株式会社
観賞魚を中心に爬虫類・両生類・鳥・小動物などの生体卸や、観賞魚用品の輸入販売、観賞魚の養殖を事業の柱としている。
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