動物業界のお仕事:ペットフードメーカーの生産管理(森乳サンワールド)

「いきもののわ」5月の特集では、いろいろな「動物業界のお仕事」を紹介していきます!

今回は、ペットフードメーカーの生産管理を担当している鈴木さんに、1日の業務や就職までの経緯、この仕事を目指す人へのアドバイスなどをお聞きしました!

お客さま窓口担当として電話対応をする鈴木さん

朝9時に始業して、メールや予定のチェックを行い優先度の高い業務から行っていきます。製品パッケージの変更やデザイン関係の商談など、生産管理が主な業務ですが、イベントでの自社ブースの設営や営業応援にも行きます。

10~16時の間はフリーダイヤルお客さま窓口の担当として、ペットオーナーやペットショップ、動物病院、ブリーダー、動物園・水族館などからの製品に関するお問い合わせの対応も兼任しています。最近は、インターネットやSNSの情報を見た方からの質問が増えており、ペットの疑問に関しては動物病院へ行くようにおすすめすることも増えています。
昼食後に社内で行われるラジオ体操に参加して、健康管理に努めています。
16時以降は、各種関係書類や報告書を作成して1日が終わります。

イベントブースの設営・営業応援も行う

ペットフードの役割は、ペットの健康維持をすることです。ペットオーナーからペットが喜んで食べていることや、「お気にいり」だという話を聞いたときはとても励みになります。食の細いペットが、当社の製品を食べて健康に育ったことや、お礼の言葉をもらうこともとても嬉しいですし、社員のモチベーションに繋がっています。専門的な知識や考え方が必要な場合もありますが、少し見方を変えてペットオーナーにとってわかりやすい表現やご意見を改良に取り入れられた場合には勉強になります。過去の情報や体験談などを紡いで、未来に向けて務めを果たしたいなと考えております。

製品パッケージの変更なども手掛ける

子どものころから里山を駆け回り、自然を身近に感じていました。カブトムシやクワガタなどの昆虫、ザリガニやドジョウなどを捕まえて飼育していました。小学生のときは「いきもの係」を担当して、ウサギやインコのお世話をしたり、生きものに関する番組を見るのが好きだったこともきっかけの一つだと思います。
犬や猫は飼えなかったのですが、一番好きな教科は「生物」でしたし、学生時代には自然や動物、農業、食品に関係する仕事に携わりたいと思っていました。

大学卒業後は、畜産関係の仕事に就いていました。当時は今ほどペット産業が発展していませんでしたが、様々なご縁で当社に転職し、約20年営業職として主に動物病院への提案を担当していました。病院からの声をもとに、会社に製品を作ってもらったこともありました。そこでの経験や「ペット安全管理者」の資格取得をきっかけに、現在の生産業務部に異動しました。営業部に所属していたときは、お客さまのご意見を製品に反映できるやりがいがありましたが、作り手としてペットの健康維持の役に立てることは責任のある素晴らしい経験だと思っています。

いろいろなことに興味と関心を持ち、多くの方とコミュニケーションを取ることが大切です。人と動物の共通点やギャップを楽しみ、多角的な視点を持つことや様々な経験をしていくことがペットの健康維持への貢献に繋がると考えます。

鈴木龍一(すずき・りゅういち)
株式会社森乳サンワールド 生産業務部
ホームページ:https://www.morinyu-pet.com/