動物業界のお仕事:種豚メーカーの営業(イワタニ・ケンボロー)

大好評の「動物業界のお仕事」を紹介する本企画。

今回は、種豚メーカーで営業を担当している加藤さんに、1日の業務や就職してからのこと、この仕事を目指す人へのアドバイスなどをお聞きしました!

イワタニ・ケンボローの加藤さん

1日の業務について教えてください!

内勤をする日と外勤・出張の日で1日の流れが変わります。私の場合、週の初めは1日内勤をすることが多いです。その週に訪問するクライアントへ持っていく資料の準備や問い合わせ対応、前の週の出張中に溜まってしまった業務などをまとめて行います。
週の半ば~終わりまでは、午前と午後で1件ずつ顧客訪問をすることが多いです。
私が所属する九州事務所が宮崎県にあるので、県外へ顧客訪問する際は泊りで、午前に1件、午後に2件訪問したりします。

事務所内での電話対応

仕事のやりがいを教えてください!

私は、自社の製品を販促・営業するだけではなく、養豚農家さんからの養豚生産についての相談にのることもあります。そうしてクライアントと関わる中で、喜んでもらえることにやりがいを感じるようになりました。種豚や精液を販売することが仕事なので販促はしますが、直接契約に繋がらなかったとしても、当社の種豚を試験導入した農家さんから「成績が良かったよ」と、言ってもらえると次も頑張ろうと思えます。

農場での仕事風景

どうしてこの職に就こうと思ったのですか?

実は、初めからこの仕事をしたいと思っていたわけではありませんでした。そもそも、種豚の販売という仕事があることも知りませんでした。学生のときに「食に関する仕事に就きたい」とぼんやりと考えていて、豚肉を生産する農場や、食品の製造工場で働くことを想像していました。
就職活動をしていくうちにイワタニ・ケンボローのことを知り、興味を持ったことがきっかけです。

就職してからのことを教えてください!

入社後、最初の2~3ヶ月は本社で研修を受け、その後は自社の農場で約1年間、豚の生態について学びました。豚も人間のようにそれぞれ個性があり、臆病な子や活発な子がいるところが面白いです。

研修が終わった後は、九州地域の営業担当になりました。最初は、九州の気候や地域ならではの特徴について調べることから始めました。営業の仕事をしていますが、実は人見知りで話すことが苦手です。通信教育などで営業についても勉強しましたが、まだまだ話し下手だと感じています。

車移動で顧客訪問を行うことが多い

この職を目指す学生さんに、アドバイスはありますか?

学生時代は、今の仕事とはまったく別のジャンルの勉強をしていました。
豚に限ったことではありませんが、何事も教科書を読めばできるわけではありません。体験してみないと分からないことだらけです。学生時代は、将来のことも真剣に考えつつ、自分の興味のあることも勉強して、たくさん遊んでください。その経験が仕事へ取り組む姿勢に活きていくと思います。

加藤貴也(かとう・たかや)
イワタニ・ケンボロー株式会社 種豚事業部 種豚営業部
ホームページ:https://www.camb.co.jp/