みなさんこんにちは。
本連載では、世界を巡りお魚の買い付けをしている筆者が、体験談を中心にお魚の買い付けや、出会った素敵なお魚を紹介しています。
タイには、ミャンマーやラオス、カンボジアなどの周辺国の熱帯魚が多く集まります。輸出業者や漁師、市場を巡ってワイルドフィッシュを買い付けました。
今回は、そんなタイで出会った容姿や体型、色彩などが特徴的だった「コイ」と「バルブ」を紹介していきます!
現地で買付けした個体
「コイ」と「バルブ」は、熱帯魚の中でも丈夫で、飼育難易度は低めです。基本的に温和な性格で、大型魚・古代魚との混泳にも適しています。
ドラードカープ(サウスタイランド)
黄金のようなピカピカした鱗が特徴の美しい個体です。タイ南部に生息していますが、入荷は少ないです。

スーパーハイフィンバルブ(メコン川)
長く伸びる背ビレが特徴で魅力的な個体です。別名、ピースカンバルブとも呼ばれています。

マウンテンバルブ
成魚は体高が山のように高くなることから、マウンテンバルブと呼ばれています。
入荷が少ないレアな品種です。

サバヒー(ターキンリバー)
東南アジアでは一般的な食用魚です。生きた状態での輸入はほとんどなく、観賞魚としての流通は稀です。自然下では1メートルを超える大型魚です。
身が白いことから、別名ミルクフィッシュと呼ばれています。

ソリダーバルブ(タイ)
短い頭部に大きな目が特徴の激レア個体です。ここ数年見ることが少なく、今後の入荷が望まれます。
現地では、タイを代表するアーチャーフィッシュやシルバーシャークなどと混泳していました。

おわりに
今回の買い付けでは、激レア個体に出会うことができて充実したものになりました。毎回出会えるわけではないので、みなさんに面白いお魚を提供できるよう一期一会を大切に、これからも買い付けを続けていきます。
【執筆】
榎本弘紀(えのもと・ひろのり)
株式会社ジャパンペットコミュニケーションズに所属。
幼少期より、お祭りの金魚すくいをきっかけに観賞魚の飼育を初め、熱帯魚の収集、飼育から繁殖まで、観賞魚の世界に惹きつけられる。現在、国内外で新たなお魚を追い求め、観賞魚の奥の深さ・面白さを、より多くの方にご提供できるよう、チャレンジを続けている。
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