「生きた乳酸菌配合プロバイオティクス」とは?

プロバイオティクスとは「適正量を摂取したときに有用な効果をもたらす生きた微生物、またはそれらを含む食品など」のことで、東洋医学との相性も良いそうです。
今回、東京・東小金井で地域に寄り添った診療を行っている青沼陽子先生(東小金井ペット・クリニック)にお話を伺いました。

東洋医学の知見からプロバイオティクスを考える

青沼陽子先生

■もともと診察に東洋医学の考え方を取り入れていた青沼先生。プロバイオティクスを使用したきっかけは?

―お腹の調子が悪くて来院する犬が増えたことをきっかけに、東洋医学でいうところの未病(病気ではないものの健康でもない状態)や不定愁訴(明らかな病気ではないが、体の不調を訴えること)の段階でプロバイオティクスが良い働きをするのではないか?と考えていました。そんなときに、プロバイオティクスに見識のある知人が、「生きた乳酸菌配合プロバイオティクス」を紹介してくれました。マイクロカプセル製法で胃酸に負けずに腸まで届くので効果が期待できます。胃腸の調子を良くするだけで他の体調が改善することもありますし、腸内細菌の働きにより漢方薬の効きが良くなるとも言われています。

以前からプロバイオティクスを使っていたが、生きて腸まで届かなくては効果が発揮されない……と悩んでいたそう

■どのようなシーンでプロバイオティクスを使用していますか。

―たとえば、環境の変化でストレスを受けやすい子犬や子猫の食餌に混ぜたり、しつけの時のご褒美にあげたりします。精神的なものでお腹がゆるくなってしまう・膀胱炎を起こす・皮膚が弱い・歯肉炎がなかなか治らない…そのような子たちにも、従来の治療に加えてすすめることがあります。おそらく家族の会話を聞いているのでしょうね。トリミングやお出掛けの前になぜかお腹が緩くなる子がいます。そんな子に普段から予防としてすすめたりしています。

腸内環境が整っていると、漢方の効きも良く感じられるそうです

■先生が「生きた乳酸菌配合プロバイオティクス」をおすすめする理由を教えてください。

―当院では従来の獣医医療に加えて漢方や鍼灸も取り入れています。漢方薬は腸内細菌の働きにより活性化され効きが良くなります。また、特定の腸内フローラが漢方薬の成分で増加し、腸内免疫を助けることが分かっています。
漢方は体がもつ本来の力を蘇らせたり整えたりして治療する医学です。東洋医学の見地からも、腸内環境を整えることは大切です。
もちろん健康を考えるにあたって、食事内容、運動量、飼育環境やストレスについても総合的に考えなければいけませんが、毎日続けられる病気予防として「生きた乳酸菌配合プロバイオティクス」をおすすめしています。子犬や老犬に生きた乳酸菌配合プロバイオティクスをあたえる場合は、与えやすい形状や嗜好性の高いものがいいですね。

■腸内細菌叢と東洋医学の意外な関係性を知ることができました。本日はありがとうございました。

―ありがとうございました。

今話題の「生きた乳酸菌配合プロバイオティクス」とは?

今、飼い主の間で話題となっている「生きた乳酸菌配合プロバイオティクス」製品をご紹介します!

オールラックペースト(販売:グラティスエンタープライズ㈱)

・オールラックペーストとは?

善玉菌バランスを整えることで腸内環境の正常化をサポートする、マイクロカプセル化した“生きた乳酸菌”を配合したサプリメントです。オールラックペーストを新生児に与えることによって、何十億もの生きた乳酸菌が、腸内バランスを整えることに役立ちます。腸内細菌を安定させることは、未消化乳(消化しきれないたんぱく質)やそれに伴う下痢のリスク管理において、非常に重要な要素とのこと。一部の競走馬では、生育後に強い腸となるように子馬のときからオールラックペーストを使用しているそうです。

・どうして腸まで届くのか?

オールラックペーストには「Lactobacillus acidophilus」と「Enterococcus faecium」という、ストレス環境下で善玉菌として利用される乳酸菌が濃縮された状態で含まれており、胃酸に邪魔されるのを最小限に防ぎながら、腸内まで届くことができるそうです。また、普段の活動でストレスを受けやすい警察犬にも与えられているとのこと。

・こんな使い方がおすすめ!

オールラックペーストに含まれているのは生きた菌ですが、常温での保存が可能とのこと。経口投与できるシリンジタイプなので、噛むのが苦手な子犬・子猫や老犬・老猫にも投与しやすく、お見舞いにも使用できそうです。

シリンジタイプで与えやすい容器。嗜好性も高く、パッケージを見ただけで喜ぶワンちゃんも多いとか

お皿で与えることも可能

・購入できる場所

かかりつけの動物病院で取り扱いがある場合もありますので、お問い合わせください。

ネットからのご注文も可能です。

おなかの調子が気になるワンちゃんに一度試してみては?

【取材・文】
いきもののわ編集部

【プロフィール】
青沼陽子先生
獣医師、東小金井ペット・クリニック(東京都、https://pet-clinic.info/ )院長
酪農学園大学獣医学部卒業、1998年小金井市(東京都)に開院。地域に根差したアットホームな診療を行っている。民間資格である「獣医中医師」認定獣医師であり、鍼灸や漢方など自然治癒力を高める代替療法なども積極的に取り入れている。そのほか、幼稚園・小学校の学校動物飼育支援事業にも貢献している。

■お問い合わせ
グラティスエンタープライズ㈱
東京都小金井市関野町2-3-20ヴァンヴェール小金井公園C
Tel:042-315-4005
ホームページ:https://gratisenterprise.co.jp
オンラインショップ:https://animathlete-gratis.stores.jp/