動物業界のお仕事:愛犬のドッグトレーナー(ミネルヴァドッグスクール)

「いきもののわ」6月の特集では、いろいろな「動物業界のお仕事」を紹介していきます!

今回は、愛犬のドッグトレーナーの齊藤さんに、1日の業務や就職までの経緯、この仕事を目指す人へのアドバイスなどをお聞きしました!

写真:ミネルヴァドッグスクールの齊藤さん

私の働くドッグスクールでは、訓練のために預かった犬たちと、ドッグスクールで飼っている犬たちが暮らしています。朝はまず、それらの犬たちのお世話をします。

写真:ドッグスクールで暮らす犬たち

午前中は、飼い主さんに向けたしつけ教室での指導をします。お昼休みを挟み、午後は、しつけ教室での指導に加えて、アジリティーやフライボールなどのドッグスポーツのトレーニングをします。

写真:ドッグスポーツの訓練の様子(上、下)

夕方から夜にかけて、犬たちのお世話をしてから、業務を終えます。

最初はまったく違う方向を向いていた飼い主さんと犬との間に、トレーニングを通して一体感が生まれたことが目に見えて実感できると、特にやりがいを感じます。

実は、もともとはシャチのトレーナーになりたいと考えていました。諸事情によりその夢を断念したあとに、もっと身近な動物のトレーニングをしたいと考えるようになり、今の職を目指しました。今は「生涯にかけて犬の仕事をしていきたい」という熱意をもって働いています。

7年ほど、ドッグトレーナーとしての訓練ができる職業訓練施設に、住み込みで働きました。その期間で、家庭犬のしつけや、警察犬や災害救助犬の育成、アジリティーやフライボールの訓練などの経験を積み、JKC公認訓練士の資格を取得しました。その後、動物取扱責任者の資格を取得してドッグトレーナーとして独立し、ミネルヴァドッグスクールを開業しました。

写真:アジリティー大会にて入賞したときの1枚

この仕事においては、信頼関係を犬とも飼い主さんとも築いていくことが大切です。そのためには、たとえ辛いことがあったとしても、楽しみつつ訓練に取り組むことが大切だと伝えたいです。

齊藤香織(さいとう・かおり)
株式会社ミネルヴァコーポレーション ミネルヴァドッグスクール代表