書籍『牛がおしえてくれたこと』(著:高田千鶴)発刊

緑書房ではこのたび、『牛がおしえてくれたこと』(著:高田千鶴)を発刊しました。

牛との幾多の出会いと別れ、葛藤を繰り返しながら生まれた物語

この書籍は、牛写真家である高田千鶴さん(著者)の半生をたどりながら「牛からおそわった、たくさんのこと」を、命の煌めきに満ちた牛たちの美しい写真とともに紹介していくフォトエッセイです。

農芸高校に入学して、はじめて子牛に名前を付けて世話をすることになったときのよろこび。牛を「かわいい」と思う一方で、「お肉を食べること」について葛藤する気持ち。牛写真家として活動する中で多くの酪農家さんたちの牛への熱い想いに触れて気付いた、家畜の命を預かり育てることの“重み”。

経済動物である牛の世話をすることの楽しさとはかなさ、酪農を中心とした畜産業の仕事の実際、そして、子どもたちが牛と触れ合う場を提供する取り組みなどを紹介している本書は、牛や酪農の魅力、命の尊さを伝えてくれる1冊となっています。

写真:農芸高校時代、ひたすらに牛と向き合う青春を送った高田さんの、ひとつひとつの出来事に対する喜怒哀楽と心の成長が手に取るように伝わってきます

写真:磯沼牧場で実施されている「カウボーイ・カウガールスクール」を紹介するページは、牛の世話をすることの大変さと楽しさに溢れています

※現在行われている「カウボーイ・カウガールスクール」の構成は本書の内容とは異なります。

写真:乳牛の出産の様子から、子牛が誕生してから間もない様子を時間を追って写真で詳しく紹介しています

本書を読み進めて行くと、私たちがいただいている命は、日々家畜たちの命と向き合っている農家さんの努力と愛情の賜物であることに気付かされます。そこから何を感じるのかは、人それぞれ。誰にとっても普遍的なテーマである「食と命」について、いま一度考えるきっかけとしていただければ嬉しいです。

【主要目次】
第1章 牛と感じる四季
第2章 牛とともに
第3章 子どもたちへ ~酪農教育ファーム~
第4章 カウボーイ・カウガールスクール
第5章 あたらしい命
第6章 心を揺さぶる
第7章 生きた証を

【著者】
高田千鶴(たかた・ちづる)
1979 年大阪府生まれ。1994 年大阪府立農芸高等学校資源動物科に入学、3年間を通して大家畜部(牛部)で牛の世話を経験する。酪農ヘルパーの職務経験を経て牛写真家に転身。カメラ片手に全国の牧場をめぐり、写真を撮り続けている。
著書に『うしのひとりごと』(河出書房新社)など。2015 年より酪農専門誌『Dairy PROFESSIONAL』にて「牛とおっちゃん」を連載中。
USHICAMERA
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※著者の略歴は出版時の情報です。

【本書概要】
・書名:牛がおしえてくれたこと
・著者:高田千鶴
・発行:緑書房
・体裁:A5判144頁 カラー
・定価:本体2,400円(税別)
・発売日:2024年6月13日
・ISBN 978-4-89531-958-4

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