「いきもののわ」6月の特集では、いろいろな「動物業界のお仕事」を紹介していきます!
今回は、動物用医薬品メーカーでマーケティングをしている矢野さんに、1日の業務や就職までの経緯、この仕事を目指す人へのアドバイスなどをお聞きしました!
1日の業務について教えてください!
私のおもな業務は、販売促進のための資材の制作や、販売戦略・コミュニケーション戦略のサポートなどです。
朝に出社したあとは、実績の確認、報告書の作成、メールのチェックなどをします。また、製品担当者と一緒に販促資材の制作スケジュールなどを確認します。日中は社外の方と、販促資材・パッケージの制作や、デジタルマーケティング施策などについて打ち合わせをすることが多いです。デジタルツールを活用した情報の発信については、何をどのタイミングで発信するかを、年間スケジュールに沿って話し合いながら進めています。
学会の時期には、展示する内容やブースのデザインの検討、展示品の準備、当日の運営などを担当します。チームでコミュニケーションを密に取りながら、開催日まで準備をします。
仕事のやりがいを教えてください!
当社が発信しているメッセージを受け取ったお客様から共感や喜びの声をいただいたときに、最もやりがいを感じます。以前はお客様の声を直接聞ける機会が限られていたマーケティングという仕事ですが、最近はSNSなどのデジタルツールの活用により、メッセージやコメントを直接受け取ることが増えました。これにより活動の結果が可視化され、一層やりがいを感じられるようになりました。また、子供のころから憧れていた方や、好きなインフルエンサーの方に会えることも仕事の醍醐味です。
どうしてこの職に就こうと思ったのですか?
子どものころはムツゴロウさんに憧れていたことから、漠然と「動物にかかわる仕事」に就きたいと考えていました。そして、大学で畜産について学んだことで、改めて人と動物との共生について考えるようになり、「動物にかかわる人を支えることで、人と動物にとってより良い社会にしたい!」と思うようになりました。その後、就職活動をきっかけにして動物用の医薬品メーカーについて知り、この業界に興味をもちました。
就職までの経緯を教えてください!
大学を卒業した後は、動物用医薬品メーカーで4年間営業をしていました。営業として働くなかで、動物業界でのマーケティングに挑戦したい気持ちが強くなったため、スタートアップ企業へ転職してデジタルマーケティングの経験を積みました。その後に当社と縁があり、動物業界のマーケティング職に就くことができました。
この職を目指す学生さんに、アドバイスはありますか?
何かの仕事に興味をもち、将来の目標ができたのであれば、遠回りでもいいので自分を信じて挑戦することが一番大事だと思います。
なかでもマーケティングは、営業や総合職を経験したあとに就く人が多い職種です。たとえ今は機会がなかったとしても、常にアンテナを広く張って、職種・業種を越えてさまざまな情報を吸収することが、この仕事に求められるスキルのひとつだと思います。
華やかな仕事に思われがちなマーケティングですが、業務の大半は数字とのにらめっこです。だからこそ、活動の結果が数値や実際の声として返ってきたときの喜びはひとしおです。
矢野真祐実(やの・まゆみ)
株式会社ビルバックジャパン マーケティング部アシスタント
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