フォトエッセイ 猫とのほほん日和【第12回】にゃん神様 小豆島 in 長勝寺

こんにちは。厳しい暑さの日もあるなかで例年より遅い梅雨入りとなり、屋外で撮影する写真家にとって大変な時期になりました。

今回は、前回の記事に引き続き、ゴールデンウィークに開催した「にゃん神様 in 小豆島 長勝寺」のご報告です。

意気込みバッチリのイベント当日!

イベント当日、会場へ向かう道中で猫がすりすりしてきました。小豆島の猫は人懐っこいですね。写真では僕の足が座椅子にされていますが、「猫様、はいはい! 良いですよー!」という気持ちでした。

猫と遊ぶのは後のお楽しみとして、会場である長勝寺に着きました。準備を終えたあとで記念撮影です。

今回のイベントに参加したアーティストは、安倍加織さん、olipooさん、船越みきさん、なかがわゆきこさん、まっちゃん工房さん、より道工房さん、そして私こと山本正義です。ほかにも、イベントへの協力をお願いした 、田辺照美さん、大畑幸信さんの2名が参加しています。写真からも皆さんの意気込みを感じます! 千客万来!

こちらは、長勝寺の住職である土山さんです! さわやかな笑顔の背景には海と青空。雲のおかげで、天使の羽が生えて見えます。

期待と不安を胸に抱いてスタートしたイベントですが、予想を上回るたくさんの方が来場しました。人間のお客様のほか、猫様の来寺もありました。ありがとにゃん!

子どもたちもにゃーめん(お面)を楽しそうに使っていました。

僕の叔父さんも会場を訪れて、同級生と記念撮影をしていました。猫はみんなを笑顔にしてくれます。どちらも御年85才ですので、これからも健康で長生きしてほしいです。

こうして、2日間のイベントはあっという間に終わりました。地元の新聞で3回も紹介されただけでなく、KBS瀬戸内放送の「ゴールデンウィークの香川県のイベント情報へのアクセスランキング」で「にゃん神様 in 小豆島」が1位に選ばれ、びっくりしました。それもこれも猫のおかげ。猫がつなげてくれた人や招いてくれたものを大切にしていきたいと思います。

にゃん神様のお導きで、皆さまにもご利益がありますように……。

小豆島へいらっしゃい

小豆島には、土庄町と小豆島町の2つも町があり、人口も25000人ほどなので、決して人が少ないわけではありません。しかし、今回イベントを実施した長浜・渦江地区は、有名な観光地から遠く、観光客があまりいません。土庄港から長浜方面へのバスも、現在は1日2本ほどの運行になっています。そのため海を近くに感じやすく、ひとりの時間を堪能できます。晴れているときには、一面青の世界でゆっくりできますよ。

近隣にコンビニなどはありませんが、飲料の自販機が1台、そして珍しいことに生ラーメンの自販機が1台あります。ぜひ一度、小豆島の長浜地域にもお立ち寄りください。

【文・写真】
山本正義(やまもと・まさよし)
大阪在住の猫写真家。猫が立ち上がる瞬間をとらえた「立ち猫」写真でブレーク。ちょっぴり力の抜けた「脱力猫」、凄い勢いの「猫来る」、気の抜けた感じの「舌猫(ぺろにゃん)」、猫が集団で行進する「ずんずんずん」など、愛らしい猫たちをとらえた写真とユニークなワードセンスがSNSなどで注目を集めている。写真展、メディア出演、講演などで各地を飛び回る日々。ほか『立ち猫カレンダー2024』(緑書房)、写真集『立ち猫』(ナツメ社)など。
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