こんにちは。最近急に雨が降ったり、晴れたと思ったらまた曇って霰(あられ)が降ったりするので、リュックに雨具を忘れずに用意したりで大変です。
さて、猫のしっぽがピンと立っている様子を、「ちんあニャご」と勝手に呼んでいるのですが、今回はその「ちんあニャご」のお話です。
以前から、島の猫たちがしっぽを立てて集まってくる様子を見ていて、何となく「嬉しいのかな」「興味があるということなのかな」「不思議だな」と思いながら撮影をしていました。
何かを乗り越える。
そんな「ちんあニャご」です。
「ちんあニャご」は、もちろん立っている猫のしっぽが、海にいる「チンアナゴ」に似ているというところからきているのですが、しっぽをピンと立ててこちらに向かってくる猫たちの様子を見ると、こちらも何か嬉しくなってきます。
一般的に、猫がしっぽをピンと立てるのは、子猫が母猫に甘える時や、成猫が挨拶をする場合など、相手に好意をもっていたり、機嫌の良い時なのだそうです。
従って、「ちんあニャご」が見られるのは、猫に嫌われたり警戒されたりせず、受け入れてもらえた時ということになります。
何となく、「ちんあニャご」と何度も言っていると、猫がしっぽを立ててご機嫌でこちらに向かってくる様子が目に浮かぶようになりました。それに「ちんあニャご」は語呂としてもかわいい感じがしませんか?
しっぽがこんなに上がっていると、見ているこちらも元気が出てきます。
真っ直ぐこちらに向かってくる「ちんあニャご」。かっこよくて自分でも好きな写真です。
こちらは縞模様のしっぽなので、細かく言うと「ニシキアナゴ」が相応しいのかも……
フォーメーションを組んだ5匹が、ズンズンとこちらに向かって来る姿は、「ちんあニャご写真」としても気に入っています。
猫のしっぽは、彼らの気持ちが最も表れる部位のように感じます。猫と人との関係性によって、「ちんあニャご」が出現します。みなさんも猫ちゃんと触れあう時に、軽やかなピンっと立ったしっぽが「ちんあニャご」に見えてくる日は近いかもしれません。
今後も「ちんあニャご」を求めて、猫ちゃんと一緒にズンズン前進していきたいと思います。
来年もみなさんにとって飛躍できる年になりますように。
【文・写真】
山本正義(やまもと・まさよし)
大阪在住の猫写真家。猫が立ち上がる瞬間をとらえた「立ち猫」写真でブレーク。ちょっぴり力の抜けた「脱力猫」、凄い勢いの「猫来る」、気の抜けた感じの「舌猫(ぺろにゃん)」、猫が集団で行進する「ずんずんずん」など、愛らしい猫たちをとらえた写真とユニークなワードセンスがSNSなどで注目を集めている。写真展、メディア出演、講演などで各地を飛び回る日々。写真集に『立ち猫』(ナツメ社)。
Instagram:tachineko.ym
X:nekoiroiro
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