書籍『必ず知っておきたい犬と猫に危険な有毒植物図鑑』(著者:土橋 豊、監修者:髙島一昭)発刊

緑書房はこのたび、『必ず知っておきたい犬と猫に危険な有毒植物図鑑』(著者:土橋 豊、監修者:髙島一昭)を発刊しました。

愛犬・愛猫を健康被害から守りたいすべての人へ贈る一冊

本書は、犬や猫にとって身近でありながら健康被害を引き起こす可能性がある植物を、550種類以上収録した植物図鑑です。植物がよく見られる場所やその特徴といった基本情報のほか、有毒な部位や含まれる毒性成分、触れたときや食べたときにみられる病態・症状、飼い主がまず最初にとるべき対応などを掲載しています。野菜や果物などの食用植物のほか、園芸植物や観葉植物、野草、木本(いわゆる樹木)まで網羅し、鮮やかな写真とアイコンを多用してわかりやすくまとめました。
さらに有害な植物だけでなく、現時点で有毒性が報告されていない観賞用の植物も85種類収録しました。植物を原因とする健康被害から愛犬・愛猫を守りたい、すべての人に必携の一冊です。

植物の毒性タイプを高・中・低に分類

植物学者が執筆し、獣医師が監修した唯一の植物図鑑

著者の土橋豊氏は東京農業大学元教授の博士(農学)であり、人間・植物関係学会会長、日本園芸療法学会理事などを歴任したほか、『人もペットも気をつけたい 園芸有毒植物図鑑』、『最新園芸・植物用語集』(いずれも淡交社)など多数の著書があります。また監修者の髙島一昭氏は獣医学と医学の博士号を取得している獣医師であり、(公社)日本獣医師会理事や(公財)動物臨床医学研究所副理事長などを務めるほか、動物の中毒症状に関する書籍の分担執筆も経験しています。
植物学と獣医学、それぞれのエキスパートが携わっているのが本書最大の特徴。犬と猫の飼い主さんはもちろんのこと、動物病院などの臨床現場でも参考にできる内容の図鑑です。

現在犬や猫への有毒情報がない観葉植物も多数掲載
いずれにしても、積極的に近づけることは控えましょう

付録も充実! 植物をすぐに調べられる簡易検索表付き

植物の名前に検討がつかなかったとしても、「つる植物かどうか」「葉脈の有無」などの見た目の特徴から調べられる簡易検索表を掲載しました。中毒症状はとくに一刻を争う事態になるため、原因となった植物をすぐに特定できる検索表はいざというときに役立つはずです。

また、なかなか聞き馴染みのない植物学や獣医学の用語が文中に登場しますが、巻末付録としてそれぞれの用語集も収録しているので安心です。愛犬・愛猫を守るための勉強をしつつ、植物や獣医療についても詳しくなれること間違いなしです!

植物の特徴からすぐに名前を特定できる便利な簡易検索表

愛するペットの命を守るための書籍として活用してほしい

著者の土橋氏から読者の方へのメッセージを、本書掲載の「はじめに」から一部抜粋してお伝えします。

「植物が原因となるイヌやネコの健康被害は後を絶ちません。本書では、自宅の周辺だけでなく、散歩など野外で出会う植物も解説しています。これらの有毒植物をよく知り、適切な処置を行うことは飼い主の責任です。
本書を大切なコンパニオンアニマルの命を守る基本図書として活用いただければ、望外の喜びとするところです。」

大前提として愛犬・愛猫が健康被害に遭わないためには、植物を触ったり食べたりしないよう、飼い主さんが日ごろから注意することが大切です。
それでも訪れてしまうかもしれない「いざというとき」に、愛犬・愛猫の命を守ることができるよう、ぜひ本書を役立てていただければと思います。

【主要目次】
はじめに
本書の使い方
有毒植物簡易検索表
第1章 有毒植物の基礎知識
1.毒とは
2.有毒植物とは
3.植物の有毒成分
4.有毒植物によるイヌやネコへの健康被害の現状
5.イヌやネコが植物を食べるのはなぜ?
6.人は大丈夫なのに、イヌやネコに健康被害が発生するのはなぜ?
7.家庭でできる対処法

第2章 犬や猫に有毒な植物
 人が食用とする植物
 つる植物
 葉脈の確認が困難な植物
 葉脈が1本または二又の植物
 葉脈が平行の植物
 葉脈が網目状の植物・草本
 葉脈が網目状の植物・木本
 亜熱帯地域の戸外で見られる植物

第3章 有毒情報がない植物
 主に屋内(観葉植物)
 主に屋内(鉢花・切り花)
 屋内または屋外(ハーブ)
 主に屋外(公園、花壇、庭木など)

付録
 用語解説<植物>
 用語解説<獣医学>
 学名索引
 植物名索引
 引用・参考文献リスト

【著者】
土橋 豊(つちはし・ゆたか)
大阪府出身。東京農業大学元教授。京都大学博士(農学)。京都大学大学院修士課程修了後、京都府立植物園温室係長、京都府農業総合研究所主任研究員、甲子園短期大学教授、東京農業大学教授などを務める。第18回松下幸之助花の万博記念奨励賞受賞。人間・植物関係学会会長、日本園芸療法学会理事などを歴任。『人もペットも気をつけたい園芸有毒植物図鑑』、『最新園芸・植物用語集』、『ボタニカルアートで楽しむ花の博物図鑑』、『最新 世界のラン図鑑(いずれも淡交社)、『日本で見られる熱帯の花ハンドブック』(文一総合出版)など著書多数。

【監修者】
髙島一昭(たかしま・かずあき)
広島県出身。獣医師、博士(獣医学)、博士(医学)。1994年に山口大学農学部獣医学科を卒業後、山根動物病院での勤務や鳥取大学大学院医学系研究科医学専攻博士課程などを経て、現在は公益財団法人動物臨床医学研究所副理事長、公益社団法人鳥取県獣医師会会長、公益財団法人鳥取県食鳥肉衛生協会理事長、公益社団法人日本獣医師会理事、倉吉動物医療センター・米子動物医療センター・ゆうアニマルクリニック総院長などを務める。主な著書(分担執筆)に『伴侶動物が出会う中毒 毒のサイエンスと救急医療の実際』(チクサン出版社)、『イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科 イヌ・ネコからフェレット・ウサギ・ハムスター・小鳥・カメまで 改訂版』(パイインターナショナル)などがある。

※略歴・所属は出版時の情報です。

【本書概要】
・書名:必ず知っておきたい犬と猫に危険な有毒植物図鑑
・著者:土橋 豊
・監修者:髙島一昭
・発行:緑書房
・体裁:A5判 並製 344頁 オールカラー
・定価:本体3,600円(税別)
・発売日:2025年2月28日
・ISBN:978-4-86811-020-0

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