じっとしているのはこちらを観察しているから?(掛川花鳥園)
ハシビロコウはこんな生き物
ハシビロコウ(ペリカン目ハシビロコウ科・学名Balaeniceps rex)は、アフリカ東部から中央部のパピルスが繁る湿地や、その周辺の草原地帯に生息しています。


魚食性で、ハイギョやティラピア、ナマズなどを食べます。
あまり鳴き声を出すことが出来ない為、嘴を打ち鳴らしたり(クラッタリング)、おじぎをしたりすることでコミュニケーションを取ります。

当園では現在、1羽のハシビロコウ(ふたば、メス)を飼育、展示しています。
※情報は2025年3月時点のものです。
ハシビロコウの日常
開園前の8時45分ごろに体重測定を行い、朝ごはんを与えます。
9時の開園以降は、じーっとしていることもあれば、飛んだり、水浴びをしたり、藁を運んだりと自由にのんびり過ごします。
16時頃に夕ごはんを与え、食べ終わり次第、寝室に帰ります。


飼育員さんの小話
ふたばは、環境の変化(展示物の変化や、スタッフの見た目の変化)をしっかり見て行動します。変化があった場合は「観察」して、無視をしたり、興味を持ったり、怖がったりなどの行動を取ります。
例えば、展示場内に大きな木を置いたときも、ゆっくりと近づいて観察していました。スタッフが髪を切った時にも、観察するのは最初だけで、しばらくするといつも通りになります。
飼育員さんが教えるハシビロコウの見どころ
「動かない鳥」というハシビロコウのイメージを覆す行動の数々と、表情豊かなところに注目してみてください。羽ばたいたり、魚を食べたり、担当スタッフに甘えたり、いろいろな表情を見せてくれます。担当スタッフ以外にはそっけない態度を取るところも可愛いポイントです。


もちろん「動かない」一面もあります。じーっと、ダンゴムシやアリを見つめている姿がとても可愛いです。
当園に来た際には、ハシビロコウをじっくりと観察してみてください。


【文・写真】
掛川花鳥園
住所:〒436-0024 静岡県掛川市南西郷1517
TEL:0537-62-6363
公式サイト:https://k-hana-tori.com/
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