教えて!飼育員さん:ジャイアントパンダのはなし

動物園のアイドル(アドベンチャーワールド)

ジャイアントパンダはこんな生き物

ジャイアントパンダ(クマ科ジャイアントパンダ属・学名Ailuropoda melanoleuca)は、中国の山岳地帯に生息し、標高1,500メートル以上の竹林を主な生活環境としています。食事のほとんどは竹で、1日に15~20キログラム食べます。アドベンチャーワールドでは、竹のほかにニンジンやリンゴ、動物用ビスケットをおやつとして与えています。
基本的に単独で行動し、1日の大半を食事と睡眠に費やします。白と黒のカラーリングが特徴的ですが、実は地肌の色はピンク色です。

ジャイアントパンダ・彩浜(さいひん)

当園では現在、良浜(らうひん、メス)、結浜(ゆいひん、メス)、彩浜(さいひん、メス)、楓浜(ふうひん、メス)の4頭を飼育・展示しています。

※情報は2025年3月時点のものです。

ジャイアントパンダの日常

9時に出勤したら、寝室のパンダの様子を観察し、竹やおやつの準備をしてパンダたちを運動場へ移動させます。
10時に開園し、パンダが運動場で過ごしている間に寝室の掃除をします。
12時30分頃、パンダが昼寝タイムから目覚めたら一度寝室へ移します。その後、運動場の掃除をし、竹を交換します。
週に2回、大量に届く竹を14時頃に搬入し、4~5人がかりで水洗いして綺麗にします。

竹を洗っている様子

16時30分にパンダの公開を終了します。1頭ずつ寝室へ移動させ、運動場を掃除し、日報を書きます。
※公開場所、公開終了時刻は時期によって異なります。

運動場を掃除している様子
日報を書いている様子

営業終了後、各パンダの寝室へ夕食分の竹を振り分けます。

飼育員さんの小話

ジャイアントパンダはとってもグルメです。主食の竹の味にはうるさく、気に入らないと食べてくれないため、複数の種類の竹を用意して与えています。採取場所も大阪や京都、静岡と、様々な産地から取り寄せています。
また、それぞれのパンダ毎に好みも違うため、日頃からどのような竹を食べているか観察することが大切です。そんな努力も虚しく、飼育スタッフが血眼になって厳選した竹をポイッと捨ててしまうことも……。
逆に、気に入った竹は、目を細めて本当に美味しそうな顔をして食べています。

良浜(らうひん)

竹の葉っぱも幹も食べるのですが、「シャキシャキ」「バリッ」と、とてもいい音を立てて食べます。

楓浜(ふうひん)

飼育員さんが教えるジャイアントパンダの見どころ

開園直後がオススメです!
パンダは、主食である竹をたくさん食べておなかがいっぱいになると寝て、お腹がすいたら起きて、食べて、を繰り返します。開園直後は竹を食べていることが多いので、起きている確率が高いです。また、寝ていても4頭それぞれ寝方に個性があるので、どんな風に寝ているのか観察して見比べてみてください。

結浜(ゆいひん)

【文・写真】
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