つぶらな瞳がチャームポイント(神戸どうぶつ王国)
コビトカバはこんな生き物
コビトカバ(カバ科コビトカバ属・学名Choeropsis liberiensis)は、西アフリカ(リベリア、コートジボワール、ギニア、シエラレオネ)に分布し、森林や湿地に生息しています。基本的には単独で暮らし、野生下では様々な草や葉、果実などを食べています。飼育下では、イネ科やマメ科の乾草や植物、枝葉、野菜などを食べています。

ジャイアントパンダ、オカピと共に世界三大珍獣と呼ばれており、食用のための狩猟や生息地の減少、水質汚染により数が減り、絶滅危惧種にも指定されています。
当園では現在、コウメ(メス、19歳)、タムタム(オス、6歳)を飼育、展示しています。
※情報は2025年3月時点のものです。
コビトカバの日常
毎日10時までに展示場に解放します。当園では、飼育スタッフがコビトカバと同空間に入らないように飼育しているため、獣舎の掃除はコビトカバが展示場に出てから行います。
給餌の時間ははっきりとは決めておらず、1日に4~6回ほど給餌しています。陸地に枝葉を吊るしたり、水中に餌を入れて与えています。
17時の閉園に合わせて獣舎に戻し、展示場の清掃を行います。

飼育員さんの小話
飼育スタッフが安全に動物の健康チェックなどを実施できるように、ハズバンダリートレーニングを行っています。たとえば、肢の裏を怪我した時に治療が出来るように、肢を上げるトレーニングをしています。
飼育員さんが教えるコビトカバの見どころ
当園では、水中に潜って採食するところをガラス越しに間近で見ることができます。水中での様子も観察してみてください。

また、毎日行っている「カバカバトーク」は、コビトカバが口を大きく開けたり、餌を食べるところを間近で見ることができる迫力のある解説イベントです。来園した際には、是非見に来てください。

コビトカバにはほとんど体毛がないため、皮膚を保護する役割を果たす分泌液で皮膚の乾燥などを防いでいます。コビトカバに汗腺はないので、体表にポツポツと水滴のようなものが見えたら、それは汗ではなく分泌液です。水中だけではなく、陸地にいるコビトカバを観察するのも面白いと思います。

【文・写真】
神戸どうぶつ王国
〒650-0047 神戸市中央区港島南町 7-1-9
TEL:078-302-8899
公式サイト:https://www.kobe-oukoku.com/
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