「表現することは生きること」をテーマに発表
EXPRESSIONが主催するチャリティーイベントが2025年9月6日、東京・大田区の大田区民プラザ大ホールで開催されました。同イベントは世界小児がん啓発月間(毎年9月)に合わせて催され、プログラムの第1部では「表現することは生きること」をテーマに、特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ*¹のメンバーによるスピーチや朗読、合唱が行われました。
自らの闘病体験を語った高校生は、ホスピタル・ファシリティドッッグ®*²(以下ファシリティドッグ)が寄り添ってくれたことで、2度の入院生活を前向きに乗り越えられたと、感謝とともに伝えました。

続いて4人のメンバーが登壇し、入院中の子どもたちの目線で綴ったファシリティドッグの写真集『MY BEST FRIEND AT THE HOSPITAL~こどもたちの目にうつったファシリティドッグ』を朗読しました。
ファシリティドッグと触れ合った際に感じたぬくもりや、分け与えられた元気が伝わってくるような、心が温まる内容でした。

第1部の最後には、シャイン・オン・キッズの子どもたちが作った合唱曲『ぼくらはひとつ』を、総勢70名を超えるコラボレーションで大合唱しました。EXPRESSIONの子どもたちと共に、第1回公演では大田区立田園調布小学校合唱団、第2回公演では文教大学付属小学校2年生が力強い歌声で披露しました。温かい拍手の中、第1部は幕を閉じました。

続いて第2部では、EXPRESSIONによる音楽劇「赤毛のアン」(L・M・モンゴメリ原作、村岡花子翻訳)が上演され、長く読者に愛されてきた名作を同企画にふさわしく、三世代のメンバーが「生きる喜び」や「家族の絆」を表現していました。
最後には大きな拍手と共に本公演は幕を閉じました。
エントランスではシャイン・オン・キッズのブースも設けられていました。ファシリティドッグのグッズや、同団体がファシリティドッグの項目を執筆した「ワーキングドッグ 私たちの社会で働く犬たち(福澤めぐみ編著、緑書房、2023年)」、日本初のファシリティドッグであるベイリーのエピソードなどが盛り込まれた「ワンダードッグ 人に寄り添う犬たち(モーリーン・マウラー、ジェナ・ベントン著、シャイン・オン・キッズ監訳、斎藤めぐみ翻訳、緑書房、2024年)の販売が行われ、あわせて団体の活動を紹介する写真パネルも設置されていました。多くの人たちが熱心に見入っており、社会的関心の高さが窺われました。

*¹ 特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ…「入院中の子どもたちを笑顔に」をミッションに、小児がんや重い病気と闘う子どもたちとその家族をサポートしている団体
*² ホスピタル・ファシリティドッグ®︎…専門的なトレーニングをつんだ犬のこと。病院など毎日同じ施設に勤務し、その施設のスタッフとして扱われ、患者との交流などを行う
※ホスピタル・ファシリティドッグ®︎は特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズの登録商標です
特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ
ホームページ:https://sokids.org/ja/
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