特徴的な尾ひれと鮮やか体色、豊富な種類で、日本だけではなく、今や世界中で人気を博している金魚。
今回は、そんな金魚の飼育方法をご紹介します。
金魚を水槽に入れる前に!
水槽に入れる前に、7日間「塩水浴」をしましょう。
塩水浴とは、飼育水に塩を入れて魚の調子を整えることです。塩水浴をすると、金魚の病気予防になります。
この塩水浴について、4つに分けて説明します。
塩水の作り方
塩水浴で使う塩水は、1リットルあたり小さじ1杯(約5グラム)の塩を入れるだけで作ることができます。
10リットルの容器の場合は、10杯(約50グラム)です。

水温合わせ
水温が急激に変化すると、金魚に大きなストレスがかかります。金魚が入った容器に少しずつ作った飼育水を入れ、水温を近づけてあげましょう。
水温が同じくらいになったら、金魚が入っている袋の水は入れずに、金魚だけ容器に移します。

塩水浴中の餌
1日目はエサを与えず、2日目からほんの少しずつエサを与えましょう。金魚3匹に対して、2つまみ程度が目安です。
食べ残しがある場合は取り除いてあげましょう。
塩水浴中のお世話
塩水浴中は、2日に1回水を入れ替えます。この時も、水温が変化しないように気を付けましょう。
別の容器に同じ塩水を作り、次の日に金魚だけ移す方法もあります。水温が変わらないので、金魚にやさしい入れ替え方法です。

飼育水槽の準備
飼育水槽に最低限必要なものは、下記の5点です。
・水槽:金魚の数に合わせた大きさのもの
・底砂:水槽の大きさに合わせた量
・ろ過装置:投げ込み式フィルターや外掛け式フィルターなど
・カルキ抜き剤:水道水を魚にとって安全な水に変える薬品
・餌:魚の口の大きさに合ったものを用意

水槽の設置場所は、掃除がしやすく、直射日光の当たらないしっかりとした台の上にしましょう。
設置場所が決まったら、水槽の立ち上げをはじめます。
1.底砂を敷く
底砂は、一度洗面器やバケツに移して水洗いをし、洗い終わった底砂を静かに水槽に入れていきます。
使用する底砂の説明をよく読んで設置してください。
2.水を入れる
水道水を、水槽や鉢の縁より1~2センチメートル下程度まで静かに注ぎましょう。
次に、液体カルキ抜きを入れ、水道水に含まれる魚にとって有害なカルキ(塩素)を抜きます。

3.ろ過装置を設置
投げ込み式フィルターや外掛け式フィルターなどを、商品説明書に従って設置してください。
4.金魚を入れる
塩水浴を始めてから7日後、いよいよ金魚を水槽に移します。
この時にも、必ず水合わせをしてください。

飼育しよう!
毎日の餌やり
冬以外は1日に2~3回餌を与えましょう。数分後に餌が残っているようであれば、水が汚れてしまうので取り除きます。金魚は水温が高くて(20~30度)水質が良いとエサをたくさん食べ、水温が低い(12度以下)ときや水質や体調が悪いと食べなくなります。
餌やりで金魚の体調の変化を見極めることができるので、よく観察しましょう。

水換え
水槽内の水には、金魚にとって有害な物が徐々にたまっていくので、1~2週間を目安に、1回につき3分の1~2分の1程度の水換えをしましょう。
おわりに
金魚は丈夫といわれますが、水温の変化に弱かったり、よく食べよくフンをする影響で水槽が汚れやすく、その汚れで病気になってしまうとても繊細ないきものです。泳ぎに元気があるのか、餌は食べてくれているのか、水温は変化していないか、日々観察してあげてください。そして、美しく立派な金魚に育ててあげましょう。
[出典]
さぁ 金魚を飼おう!!|KAMIHATA BUSINESS ONLINE
【協力】
神畑養魚株式会社
観賞魚を中心に爬虫類・両生類・鳥・小動物などの生体卸や、観賞魚用品の輸入販売、観賞魚の養殖を事業の柱としている。
ホームページ:https://www.kamihata.co.jp/
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