歌うアンデスのネズミ「デグー」 食事の与え方と選び方について

ペットショップでもよく見かけるようになったデグー。彼らについて良く知っている方もいれば、名前は聞いたことはあるが姿も朧気にしか思い浮かばない方もいることでしょう。
今回はそんなデグーがどんな動物なのか、食事を中心にご紹介します!

デグーとはどんな動物?

デグーは齧歯目(ネズミ目)に属し、南アメリカのアンデス山脈に生息する昼行性の動物です。胴長は12~20センチメートルほど(しっぽを含まない)で、体重は170~300グラムほどです。
野生下では群れで生活しており、様々な鳴き声を使い分けてコミュニケーションをとることができます。「歌うアンデスのネズミ」と比喩され、使い分ける鳴き声の数から高い知能(ヒトの2~3歳児と同程度くらい)を持ち合わせているといわれています。
飼育下のデグーの平均寿命は7~9年といわれており、なかには10歳を超える子もいます。

画像1.正面と横を向いたデグー

家庭で飼育する場合には、風通しが良く直射日光の当たらない場所にケージを設置し、室温は20~25度になるようにエアコンなどで調整しましょう。夏は熱中症になる可能性もあるため、室温だけではなく湿度にも気を付けながら飼育環境を整えてあげてください。

デグーは何を食べるの?

野生のデグーはアンデス山脈に生息していますが、山の麓から頂上までまんべんなく生息しているわけではなく、標高1,200メートルまでが生息地です。そこに生える植物の葉・根・種子や樹木の葉・枝・樹皮などを主に食べており、サボテンの果肉を食べることもあります。

一般家庭でサボテンやアンデス山脈に生える植物を調達することは難しいため、乾燥牧草とデグー用フードを準備してあげましょう。乾燥牧草はチモシーが最も一般的であり、デグー用フードは様々な種類がありますので味の好みや機能性(ケアしてあげたいこと)に合わせて選びましょう。

デグー用フードはどのように与えたら良いの?

デグーの歯は、生涯伸び続ける常生歯(じょうせいし)です。食物を咀嚼する過程で、咬耗により歯を適度な長さに維持することが必要になります。咬耗において重要なことは、フードの硬さではなく、いかに長い時間咀嚼(モグモグ)しているかです。

また、デグーは発達した盲腸を持ちます。デグーの健康を維持するためには、食物繊維を多く摂り、腸内細菌叢も上手に育ててあげることがキーポイントになります。したがって、健康を第一に考えるのであれば、まずは高繊維・低カロリーな乾燥牧草「チモシー」を主原料としたフードをメインに、不足する栄養素をペレットで補う食事構成をおすすめします。
デグー用のフードは、一昔前と比べても販売されている商品数が増えてきています。おいしさにこだわったもの、健康維持にこだわったもの、両方をバランスよく兼ね備えたものなど、その幅は様々です。

画像2.デグー用フードの一例

一方で、これらのフードは野生個体が食べているものよりも高栄養であることが多いため、適切な体重を維持するためにも与える量を都度計量して与えましょう。デグーの体重の約5パーセント(体重250グラムの個体にはフード12.5グラム)が基本量となりますが、乾燥牧草を与える場合には食べる量に応じてこの基本量を調整しましょう。さらに、年齢や運動量によっても適切な量は異なるので、定期的に食事量の確認を行うためにも体重測定を行うことをおすすめします。

手を器用に使ってフードを掴むことができるため、フードの粒の大きさも食べやすさを考慮するうえでは大切です。

画像3.フードを手に持って食べるデグー

デグーの習性として、食べ物を隠すことがあります。隠す場所によってはフードが腐敗する可能性もありますので、新しいフードを与える際には前に与えたフードが隠されていないか確認し、残っているものは捨てるようにしましょう。

フードの品質維持を考慮して、可能であれば朝と夕に食事を提供するようにしてください。日中に活動しているデグーであれば朝の割合を多めにし、夜間の活動が多いデグーの場合には夕方の割合を増やすようにします。基本的に昼行性のデグーですが、中には飼い主の生活リズムに合わせて夜行性に近い活動時間になる子もいます。その子の生活スタイルに合わせた食事時間を決めてあげましょう。

画像4.フードを食べようとしているデグー。活発な子は容器をひっくり返したりすることもあるので、その子に合わせたお皿を準備する必要がある

デグーに与えたらいけないものはあるの?

おやつやごほうびとして、市販の草食小動物用(デグー用)の間食を購入して与えることはデグーにとっても毎日の楽しみな時間となります。さらに、飼い主とのコミュニケーションを取るためのツールともなりますので適切な量を上手に活用しながら与えましょう!

画像5.かまってちゃんポーズのデグー

デグーは好奇心旺盛な一面を持ち合わせており、幼少期から様々な食べ物を与える「食育」を行えば、好みの偏りを防ぐことができます。その反面、運動時間として部屋で遊ばせている際に意図しないものを食べてしまうことがあります。「まさか食べるなんて……。」と後悔する前に、事前に食べてはいけない代表的なものを把握しておきましょう。

食べさせてはいけないもの

玉ねぎ、ニラ、ネギ、アボカド、コーヒー豆、球根、観葉植物、ユリ、リンゴ・桃・ビワ等の種子、ニンニク。
これらは犬や猫に食べさせてはいけないものとおおむね一致します。さらには、食べ物ではないものを食べてしまうこともあるので、誤食にも気を付けましょう!

おわりに

イースター株式会社のロングセラー商品である「デグーセレクションプロ」が、2025年9月1日にリニューアル発売いたしました。

画像6.デグーセレクションプロ(イースター株式会社)

デグーの飼育において特にケアをしてあげたい以下3つのポイントに着目した配合設計にブラシュアップしています。
① 消化管の健康維持
② 歯の健康維持
③ 適切な体重維持

また、健康維持だけではなく美味しさも追求し、自然素材である野草・野菜・木の葉を複数種類新たに配合しています。
デグーの健康な食事に必要な栄養バランスの調整など、こだわりをたくさん詰め込んだ逸品となっておりますのでぜひ見かけた際にはお試しください!

【執筆】
イースター株式会社
イヌやネコだけではなく、ウサギ・モルモット・ハムスター・フェレットなど多くの動物種が食べるフードを製造しているペットフードメーカー。
HP:https://www.yeaster.co.jp/
X:@yeaster_JP
Instagram:@yeaster.co.jp

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