教えて!飼育員さん:ホンドタヌキのはなし

あなたはじっと見つめられているかも?(よこはま動物園ズーラシア)

ホンドタヌキはこんな生き物

ホンドタヌキ(タヌキ属タヌキ亜種・学名Nyctereutes procyonoides viverrinusは、日本の本州および四国、九州に生息しています。行動圏内にはいくつかの溜め糞場があり(タヌキは一か所に糞を溜める習性があります)、複数の個体が利用していて、個体間の情報交換に利用されています。繁殖期にはつがいを形成し、子育ても雌雄が共同で行います。雑食で基本的には何でも食べます。当園では、馬肉、鶏頭、リンゴ、サツマイモ、ニンジンを与えています(ときどきドッグフードなども与えます)。

写真:茶豆(手前)と小豆(奥)

よこはま動物園ズーラシアでは現在、茶豆(オス)、小豆(メス)の2頭を飼育しています。2頭とも保護個体で、推定5歳になります。

※情報は2024年3月時点のものです

ホンドタヌキの日常

9時30分の開園と同時に展示場に移動します。展示前と収容後の2回、餌を与えています。寝室の掃除は展示場移動後に行います。幼獣のときから人に育てられてきたので、飼育員には慣れています。しかし、慣れているとはいえ野生動物。たまに攻撃的になることがあるので注意しつつ作業しています。

飼育員さんの小話

茶豆は食欲旺盛で、食べるスピードがとても速く、餌の時間は部屋を分けないと小豆の分まで横取りしてしまいます。

写真:食欲旺盛な茶豆

茶豆は小豆に比べると警戒心が強く、目新しいものにはなかなか近づきません。小豆は反対に、見慣れないものにも躊躇なく近づいていきます。

写真:夏毛の茶豆

飼育員さんが教える見どころ

展示場内で姿が見えないときは、ガラスビューの手前右側で2頭くっついて寝ていることがほとんどです。

写真:寝ている2頭

起きているとき、茶豆は動き回り、小豆は座ってみなさんの方を見ていることが多いです。じっと見てくる小豆の顔が見どころです! タヌキ的には、こちら側はあまり良く見えていない様子ですが……。

写真:茶豆

【文・写真】
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