フォトエッセイ  犬と人が織りなす文化の香り【第3回】アメリカ・ニューメキシコ(ロレットチャペル)

マドリッドの町をあとに、14号線ターコイズ・トレイルをさらに北上すること40分。アメリカ最古の街サンタフェの中心部にあるロレットチャペルに到着しました。

この日は、年に一度の大イベントであり、世界で最も権威のあるアートイベントのひとつでもある、SWAIA(南西部インディアン芸術協会)によりニューメキシコ州で開催されるサンタフェ・インディアン・マーケットが開催されていました。

アメリカでは珍しく、ゴシック建築の影響を受けたロレットチャペル。チャペルの周りでアメリカ全土の部族や、プエブロのネイティブアメリカンによるパフォーマンスとアートワークを見ることができました。

*プエブロ:ネイティブアメリカンの伝統的な集落

アメリカ全土や世界各国から集まってきた観光客、コレクター、バイヤーたちでいっぱいです。

賑やかなマーケットの中、飼い主のそばを離れずに歩いている犬たち。また、ジュエリーやギフトショップの看板犬として観光客に声を掛けられ、しっぽを振って挨拶をする犬たちの社会性に、思わず感心させられました。

次回の連載は、サンタフェから北西に2時間、アコマプエブロへ向かいます。

【写真・文】
蜂巣文香(はちす・あやこ)
写真家。犬、猫、コンパニオンバードなどのペット写真をはじめ、手仕事やライフスタイルなどさまざまな分野で“伝わる”写真を日々撮影している。広告や雑誌、書籍、WEBなど幅広く活躍中。欧米を中心とした海外での撮影経験も豊富。愛犬雑誌「Wan」(緑書房)でもおなじみのカメラマンで、柴犬をモチーフにしたカレンダーシリーズ「しばいぬ(卓上)」「日本の柴犬(壁掛け)」「黒柴(壁掛け)」(緑書房)も毎年好評を博している。
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