動物業界のお仕事:トリマー(One frame studio BIOGANCE)

「いきもののわ」6月の特集では、いろいろな「動物業界のお仕事」を紹介していきます!

今回は、ペットサロンでトリマーをしている成田さんに、1日の業務や就職までの経緯、この仕事を目指す人へのアドバイスなどをお聞きしました!

写真:One frame studio BIOGANCEの成田さん

朝はまず、店内とトリミングルームの掃除をします。その後、お預かりするわんちゃんにトリミングなどの施術をスムーズにできるよう、使用する備品や道具の準備や、お客様のカルテの確認をします。

開店した後は、お客様の接客対応や、トリミングを利用するお客様のカウンセリングをしたあとにわんちゃんを預かり、施術をしていきます。

写真:預かった犬にトリミングなどの施術をしていく

夕方ごろからは、預かっていた子をお客様にお返しします。また、店内とトリミング室の掃除などを進めていきます。閉店後に、業務終了となります。

私はトリマーの仕事が大好きです。お客様が見逃してしまったわんちゃんの体調の変化に気づいたり、その子のもつ個性や魅力をさらに引きだすトリミングをしたりすることで、幸せに暮らすためのお手伝いができる、素敵な仕事だと考えています。預かっていた子をお返ししたときのお客様の嬉しそうな様子を見ると、家族もハッピーにすることができたのだなと、やりがいを感じます。

写真:犬の魅力を引き出すトリミングを心がけている

5歳のときに初めてわんちゃんを家に迎え入れたことがきっかけです。大好きな愛犬を綺麗にかわいくしてくれるトリマーを魔法使いのように感じ、そのような格好いいトリマーに憧れるようになりました。

トリマーの専門学校に2年間通い、お客様から実際にわんちゃんを預かってトリミングの経験を積んだり、動物関連の資格を取るための勉強をしました。そのときに培った経験や知識を活かして、現在の仕事に就くことができました。

トリマーは、わんちゃんを綺麗にしてお返しするだけの仕事ではありません。大切な家族を任せていただく責任感、言葉を話せないわんちゃんの体調を管理する能力、お客様に寄り添って要望を聞き出すためのコミュニケーション能力、その要望を形にする技術力、その子の魅力をさらに引き出すための継続的な勉強などが必要な、大変な仕事でもあります。

一方で、トリマーはわんちゃんを通してその家族を幸せにできる素敵な仕事です。大変なこともある一方、それ以上にやりがいがあり楽しい仕事なので、一緒にトリマーとして頑張りましょう!

写真:犬を通して家族をハッピーにできる素敵な仕事

成田恋風 (なりた・こいかぜ)
INO株式会社One frame studio BIOGANCE 副店長