フォトエッセイ 猫とのほほん日和【第15回】瀬戸内DAYS

こんにちは。
日中は暑くても、夕方には風が出て涼しくなってきている今日この頃、相変わらず時間に追われて過ごしています。
改めてびっくりするのは、あっという間に10月が来たことでした。
年齢とともに時間の流れを早く感じるというのはよく聞く話です。
齢を重ねるにつれ、新しい体験や経験が少なくなるせいなのでしょうか。
そんなわけで、近頃は四季を楽しむ前に、次の季節が来る、そんな日々を過ごしております。
この9月に友人たちから、お互い都合が付けば佐柳島で再会しようという急なお誘いを受けました。

島に着くと猫ちゃんのお出迎え

お誘いを受けたときのお話では、「大きい鯛でも釣っておくので、それを楽しみに来なさい」とのことでしたので、僕はワクワクしながら瀬戸内海に向かい、ようやく島に到着しました。

「ようきたなー」と言わんばかりに

ぴょこっとこちらを気にしてくれています。

この茶トラ猫ちゃんとは子猫のときからよく一緒に遊んできましたが、今や立派なボス猫になっています。
猫ちゃんの成長は早いですね。
よく見知った子猫が成長して、おとなになって再会したとき、「あぁ、あの子猫か」と見分ける際には、仕草や顔つき、というよりは、やはり柄と色が、一番わかりやすいと思います(あくまで僕の見解です)。

「久しぶりだにゃー、一緒に遊ぼうにゃ!」と言わんばかりです。

成猫になっていますが、何故か、子猫のときの眼差しと仕草は残っています。
可愛くて、おもわずキュンですね。
久しぶりに一緒に沢山遊びました!!
猫ちゃんも優しいです。

はい、にゃんチーズ!

猫ちゃんとバックの青空、とても素敵な場所です。

久しぶりの合流に話がはずむ

今回の帰省メンバーとも合流できました。

久しぶりの再会に、話がはずみました。

以前、本連載3回目にも登場した「コワモテおじさん」こと、猫に優しいおじさんが釣った鯛は、こんな感じです。

大漁だったことは、まちがいないでしょう!
ちーん……笑

期待していたよりも幾分か(?)小ぶりな鯛ではありますが、それでも笑顔でいられるのは、穏やかな島の環境と猫ちゃん達のおかげかもしれないですね。

【文・写真】
山本正義(やまもと・まさよし)
大阪在住の猫写真家。猫が立ち上がる瞬間をとらえた「立ち猫」写真でブレーク。ちょっぴり力の抜けた「脱力猫」、凄い勢いの「猫来る」、気の抜けた感じの「舌猫(ぺろにゃん)」、猫が集団で行進する「ずんずんずん」など、愛らしい猫たちをとらえた写真とユニークなワードセンスがSNSなどで注目を集めている。写真展、メディア出演、講演などで各地を飛び回る日々。写真集に『立ち猫』(ナツメ社)。
Instagram:tachineko.ym
X:nekoiroiro

【編集協力】
柴山淑子