フォトエッセイ猫とのほほん日和【第19回】しまちゃんとの出会い

こんにゃちは、みにゃさんお元気でしょうか？

にゃんで、こんにゃ、猫語っぽく話しているのか、それはにゃんと、2月は猫の月にゃからです。
でも、読みにくいので普通の言葉に戻していきましょう。
ここ最近、2月は猫の月と言われているらしいですが、この機会に自分なりの猫との楽しみ方を探してみる、というのはどうでしょうか？

昨年の話ですが、急に思い立ってある島に出かけました。
この島には何回も通っていますが、島の方たちが気さくで良い方が多く、あっという間に時間が過ぎます。皆さん猫にもやさしくて、ありがたいことに、僕にもやさしくしてくれます。
しかも、顔なじみの島のお母さんがご飯をご馳走してくれたりもします。いつもありがとうございます。この時は手作りのじゃこの佃煮が美味しくて、思わず「おいしい！！」と声が出ました。

一つの楽しみでもあります。

さて、今回はこの島にいるキジ白のオス猫しまちゃんの話をしましょう。

猫好きだったらどんな猫ちゃんも可愛く感じると思うのですが、やはり、突然ガバチョ!　的な出会いがあるものです（昭和世代なので、昭和のギャグにお付き合いください）。

しまちゃんは、背中の模様の一部の柄がまるで香川県の小豆島のように見えるのでそう呼んでいます。しまちゃんのことは前から何度か見かけていたのですが、意識をするようになったのは最近の事です。
よく言われている事でもあり、僕自身の実感でもありますが、オス猫の方が甘え方がストレートです（一方メス猫は甘える時にもかわいく駆け引きを仕掛けてくるような、そんな感じがします。あくまで僕の主観です）。

しまちゃんは、人懐っこくて、仲間の猫に対しても喧嘩はせずいつも中立、時に寄り添ってくれる、そんな性格です。
しまちゃんが人間だったら、多分お友達になっているでしょう。

猫にも、人間でいう「人間関係」と同じ「猫関係」があり、島でも縄張り争い的な事がよくおこっています。ある時、どういう訳か一人ぼっちになっていた猫のそばにしまちゃんが居るのを見かけました。寄り添っている姿を横から見ていると、なんだか優しい猫ちゃんだなーと思い、しまちゃんと仲良くなりました。

島に行くと、しまちゃんは、僕の行くところにテクテクと付いてきてくれます。
しっぽをピンと立たせてこちらに向かってきてくれるので、一緒に遊ぼうという事なのでしょうか？　あとから撮った写真を見返すと、こちらに向かってきている写真がたくさん撮れていました。

浜辺に行き、しまちゃんと一緒に遊びました。コミュニケーションバッチリでした。ますます仲良くなれた気がします。

しまちゃんの喜びのポーズ。

よよいのよい。

最後に、この時同行していた先輩カメラマンの芳澤ルミ子さんに撮っていただいたしまちゃんとの写真です。撮影をしていて、ふと気がつくとしまちゃんが内に入ってきたというシーンになります。お気に入りの一枚なので、Instagramのプロフィール写真をこれに変えました。

帰宅しても、しまちゃんに会いたいと思う今日この頃でした。
今後もしまちゃんをバンバン撮っていきたいと思っているので、見ていただけますと嬉しいです。

しまちゃんのカメラ目線の写真！
よ～しよしと触れたくなります。
みなさまにとって２月が、猫とたくさん楽しめる特別な時間となりますように。

【文・写真】
山本正義（やまもと・まさよし）
大阪在住の猫写真家。猫が立ち上がる瞬間をとらえた「立ち猫」写真でブレーク。ちょっぴり力の抜けた「脱力猫」、凄い勢いの「猫来る」、気の抜けた感じの「舌猫（ぺろにゃん）」、猫が集団で行進する「ずんずんずん」など、愛らしい猫たちをとらえた写真とユニークなワードセンスがSNSなどで注目を集めている。写真展、メディア出演、講演などで各地を飛び回る日々。写真集に『立ち猫』（ナツメ社）。
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