世界を巡れ! お魚ハンター体験記【第9回】ワイルドフィッシュ「ナマズ」~ブラジル・ベレン編~

みなさんこんにちは。
本連載では、世界を巡りお魚の買い付けをしている筆者が、体験談を中心にお魚の買い付けや、出会った素敵なお魚を紹介しています。

熱帯魚の宝庫でもある南米大陸にあるブラジルのワイルドフィッシュのうち、ナマズをご紹介します
大型魚・古代魚で人気の高いナマズは、色彩や体型、地域によりタイプが異なり、多くのナマズ愛好家を惹きつけ、魅了しています。輸出拠点でもあるブラジル北東部のパラー州の州都ベレンには、マラニョン州やアマパ州などのエリアよりも多くのナマズが集まります。

今回紹介するのは、そんなベレンに訪問した際に出会ったナマズたちです。

現地にて採集したナマズ

ブルーバッグキャット

ベレン産のブルーバッグキャット
ペルー産のブルーバッグキャット(幼魚)

釣り上げた直後のベレン産のブルーバッグキャット(写真上)は、全身のブルーが非常に美しい個体です。
ペルーから幼魚が時折輸入されますが、ブラジル産と体型や色彩で異なります(写真下)。

現地にて撮影したナマズ

パグーペドラ ベレン産

岩のようなゴツゴツとした見た目から岩石魚とも呼ばれ、成長するにつれて体表のひび割れ模様が魅力的になります。最大全長は100センチメートルです。

ピラムターバ ベレン産

バランスの良い流線体型で、成長するにつれて体高と重厚感が増し、迫力がでます。最大全長は80センチメートルです。

ピライーバ ベレン産

世界最大級の超大型淡水ナマズです。銀光沢の体色に長いヒゲが特徴です。最大全長は、なんと300センチメートル以上にもなります。

おわりに

日本では地震の伝説でよく知られるナマズですが、地球の反対側にも多くの種類がいます。今回紹介したナマズは、そのうちのごく一部です。身近な魚でも、世界には見たこともない種類がいることを紹介するために、これからも買い付けを続けていきます。

【執筆】
榎本弘紀(えのもと・ひろのり)
株式会社ジャパンペットコミュニケーションズに所属。
幼少期より、お祭りの金魚すくいをきっかけに観賞魚の飼育を初め、熱帯魚の収集、飼育から繁殖まで、観賞魚の世界に惹きつけられる。現在、国内外で新たなお魚を追い求め、観賞魚の奥の深さ・面白さを、より多くの方にご提供できるよう、チャレンジを続けている。

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