簡単、お手軽!小型水槽で海のいきものを飼育してみよう!

鮮やかな色合いや愛らしい動きをする魚、水草、サンゴなどを飼育する「アクアリウム」は、多くの人から愛されています。中でも、海水魚飼育には大きな水槽が必要だと思われがちですが、小型水槽でも環境を整えることができれば、いろいろな魚の飼育を楽しむことができます。

今回は、海水魚飼育の基本について紹介します。

海水魚飼育に必要なもの

・水槽:一般的に、小型水槽は30~45センチメートル水槽のことを指します。
・ヒーター&サーモスタット:100ワット以上のヒーターを使いましょう。ヒーターとサーモスタットが一体になったものが、コンパクトでおすすめです。
・フィルター:取り付けが簡単なもの、長期間にわたってメンテナンスが不要なものなど、様々な製品が存在します。使用する水槽の大きさに合ったタイプを選びましょう。
・サンゴ砂(カリブシー):水槽の底に敷く砂です。飼育する生体によっては、厚めに敷く場合もあります。
・人工海水の素:食塩だけでは、海水魚が生きられる海水は作れません。必ず用意しましょう。
・ライブロック:死んだサンゴの骨格などが風化してできたもので、水をきれいにしてくれるバクテリアなど、様々な生物がすみ着いています。水槽のろ過バクテリアの種として役立つだけでなく、ライブロック自身も水をきれいにする、天然のろ材としての役目を果たしてくれます。

海水魚飼育に必要な用品例(一部)

あると便利なもの

・クーラー:夏場の温度管理に役立ちます。サンゴなど、高水温に弱い生体を飼育する場合は必須です。
・水流ポンプ:水槽内に水流を発生させ、水温の均一化にも役立ちます。特に、サンゴ水槽などでは必要になります。
・水換えに便利な道具:小型のポンプやホース、スポンジフィルターなどです。水換えをする際に、非常に便利です。

あると便利な道具の例。左からクーラー、小型のポンプ、水流ポンプ

器材がそろったらセッティング!

1.水槽を設置する場所を考える

必ず水平を保つことのできる強度の十分な場所に水槽を設置し、直射日光の当たる窓辺、テレビなどの電気製品やコンセントの近くは避けてください。

また、海水魚は夏場の高水温に弱いため、エアコンで室温を管理できる部屋に設置するか、水槽用のクーラーを使用してください。

2.サンゴ砂を洗う

サンゴ砂は、お米を研ぐように水道水で洗います。バクテリア付きの砂を使用する場合は、洗う必要はありません。ただし、砂の微粒子が舞って白く濁る場合があるため、水槽に海水を入れる際は注意が必要です。

洗ったサンゴ砂は水槽に入れ、平らにならします。

3.海水を作る

バケツに水道水を10リットル汲み、カルキ抜きをした後、計量カップで人工海水を測って溶かします。

人工海水が溶けたら、比重計で比重を確認します。海水は、比重1.020~1.023を目安に調整してください。

4.水槽に海水を入れる

砂が舞い上がらないように、砂の上にビニール袋などを置き、その上に水を少量ずつゆっくりと入れていきます。水位は、水槽の8分目くらいまでにしておきます。海水を入れた後に、ライブロックを入れましょう。

5.フィルター・ヒーターを設置

フィルターとヒーターを製品の説明通りに設置します。その後、必ず動作確認をしましょう。

おわりに

これで、海水魚を飼育する準備はバッチリです。入れる生体を選んで、大切に飼育してあげましょう。

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https://www.kamihata-online.com/shop/secure/02mf0002.aspx

[出典]
「簡単、お手軽! 小型水槽で海のいきものを飼育してみよう!」、https://www.kamihata-online.com/shop/secure/02mf0002.aspx

【協力】
神畑養魚株式会社
観賞魚を中心に爬虫類・両生類・鳥・小動物などの生体卸や、観賞魚用品の輸入販売、観賞魚の養殖を事業の柱としている。
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