緑書房ではこのたび、『じっくりながめたくなる月の図鑑』(著:縣 秀彦)を発刊しました。制作を担当した編集者より、本書のおすすめポイントを簡単に紹介します。
話題の尽きない身近な天体「月」
月はもっとも身近な天体として昔から人々に親しまれてきました。今も、空を見上げると、月が見えるかもしれませんね。
そんな月ですが、皆さんもご存じの通り、約1カ月の周期で、毎日かたちが変わっていきます。よく観察していれば、その色や「見かけの」大きさも変わっていきます。でも、どうしてそのような変化があるのでしょうか?
本書ではまず、そんな「なぜ、月にはいろいろな表情があるの?」という素朴な疑問をやさしく解説します。月、地球、太陽の位置や大きさ、動きなど、かかわっているさまざまな事象を、図や写真でていねいに紐解いていきます。本書を読めば、月の観察がもっとおもしろくなるかも?
月は、人々の生活や文化と密接にかかわってきました。人類は、月を暦に活用してきただけではなく、遊びや芸術作品のモチーフにもしてきました。本書でも、古今東西のいろいろな伝承や作品を取り上げました。「よく知ってる!」という作品から「そんなものまで!」と思う作品まで、いろいろな発見があるかもしれません。
人類は再び月面へ降り立とうとしています。アメリカが主導する国際プロジェクト「アルテミス計画」がその代表です。1960~1972年にかけ実施されたアポロ計画で、人類は初めて月面に降り立ちました。時を経て、2019年に発表されたアルテミス計画は、単に月に向かうだけではなく、月を拠点とした火星への探査も視野に入れた、より壮大なプロジェクトになっています。また、アルテミス計画のような国際プロジェクトだけではなく、民間企業も月への探査や民間旅行の実現を目指し、積極的に開発を進めています。そういった、人類の挑戦の「現在地」も、本書でたしかめてみてください。
内容紹介
以下に、内容と本書の中身を一部紹介します。
第1章「さまざまな月のかたちや見え方」から第2章「月を科学する」にかけ、月のいろいろな見え方や天体としての月の特徴を、科学的に解説します。第3章「月と人のかかわり」では、「七夕」の行事といった月にまつわる伝統や、月が登場する神話や伝承、月がモチーフになった詩歌や映画などを紹介します。第4章「月探査の歴史」と第5章「月探査の未来」では、1950年代から現在までの、人類の月探査の歴史や発見を紹介します。
また、巻頭の「月のミニ博物館」では、古今東西の月の美しい写真や絵、宇宙での探査でとらえた印象的な画像を掲載しました。そのほか、各章にはその章に関連したコラムを載せています。さらに、巻末の「付録」では、月の観察に役立つ「これから起こる月食」「これから起こる日食」といった計4本のトピックを載せました。





【主要目次】
月のミニ博物館
人々が撮影した月
人々が描いた月
探査でとらえた月と地球の姿
第1章 さまざまな月のかたちや見え方
中秋の名月
三日月と地球照
上弦と下弦
月の満ち欠け
スーパームーン 〜月の軌道は楕円〜
月虹
月食
日食
皆既日食が起こる仕組み
日食の安全な見方
いろいろな日食
さまざまな月の見立て
天体望遠鏡で見る月
第2章 月を科学する
月の大きさと月までの距離
月、地球、太陽の大きさや距離を比べる
月の誕生 ~ジャイアント・インパクト~
潮の満ち干
月の公転と自転 ~裏側を見せない月~
遠ざかる月
月面は静寂な世界
月の表面とクレーター
縦穴と地下の空洞
月の内部
もしも月がなかったら?
第3章 月と人のかかわり
月と暦
月と生活
月の伝承 ~日本~
月の伝承 ~海外~
詩歌に詠まれた月
おすすめの月の映画
第4章 月探査の歴史 〜アポロ計画から国際協調の時代へ〜
月面着陸 ~アポロ11号~
アポロ計画とその時代
ブルーマーブル・メッセージ
国際協調の時代へ
先行していたソ連の月探査
日本の月周回衛星かぐや
水の発見 ~アメリカ、インドの月探査~
中国の月探査
SLIM
主な月探査の歴史年表
第5章 月探査の未来 〜アルテミスの時代〜
アルテミス計画 ~再び月へ~
ゲートウェイ
民間企業の挑戦
コラム
十六夜の月
月の地形
月は変わった衛星
月と音楽
宇宙船地球号
付 録
①これから起こる月食
②これから起こる日食
③月の旧暦での呼び名と季語
④月を歩いた12人
【著者プロフィール】
縣 秀彦(あがた・ひでひこ)
1961年長野県生まれ。東京学芸大学大学院修了。博士(教育学)。国立天文台准教授・普及室長、総合研究大学院大学准教授、信濃大町観光大使、日本科学技術ジャーナリスト会議理事。日本天文学会会員、日本文藝家協会会員。著書に『改訂版 星の王子さまの天文ノート』(編著、河出書房新社)、『面白くて眠れなくなる天文学』(PHP研究所)、『日本の星空ツーリズム』(編著、緑書房)、『ビジュアル天文学史』(緑書房)など多数。「ラジオ深夜便」、「高校講座」(いずれもNHK)などに出演中。
【本書概要】
・書名:じっくりながめたくなる月の図鑑 見え方・人とのかかわり・探査の歴史
・著:縣 秀彦
・発行:緑書房
・体裁:A5判 128頁 オールカラー
・定価:2,640円(本体2,400円)
・発売日:2026年2月10日
・ISBN978-4-86811-046-0
■お問い合わせ先
株式会社 緑書房 販売部
〒103-0004 東京都中央区東日本橋3-4-14
TEL:03-6833-0560
https://www.midorishobo.co.jp/
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