日本で出会ったイルカとクジラ【第3回】野生クジラとの出会い その1

野生クジラとの出会い

野生のクジラと出会ったきっかけは単純で、水族館では見ることができない大型のクジラに興味が湧き、探しに行ったことです。

クジラとイルカの違いは大きさだけであり、体長4メートル以上になるものをクジラ、それ以下をイルカと分類しています。なので、水族館でもクジラ自体を見ることはできます。

マクセル アクアパーク品川やアクアワールド茨城県大洗水族館、沖縄美ら海水族館などにもいるオキゴンドウは、クジラの仲間ですね。しかし、飼育スペースなどの問題から10メートルを超えるような大型のクジラは水族館では展示されていません。

どこで大型のクジラに会えるんだろう。海外でしか会えないのかな? なんて思いながら調べると、シーズンは限られるものの、沖縄や奄美などの国内でも会えることが分かりました。

夏場はアラスカやロシアなどで暮らすザトウクジラですが、1~3月頃になると、子育てや繁殖を目的として日本近海を訪れるのです。

クジラに出会う方法は大きく分けて2つ、ホエールウォッチングとホエールスイムです。

ホエールウォッチング

ホエールウォッチングでは、基本的には仲間15人くらいで船に乗り、海のどこにいるかも分からないクジラのブロー(息継ぎ)を目視で探します。

写真:クジラのブロー

子クジラは15分に1回程度、おとなのクジラは30分に1回程度の息継ぎを行います。それを人の目を頼りに探すわけですから、なかなか大変です。

簡単に見つかるときはいいですが、半日探して見つからないことも多々あります。出会うためには、運、船長さんの経験や勘、あとは仲間の船との協力が必要となります。

会えない日があるからこそ、会えたときは2倍嬉しい! そんなスタンスでクジラとの出会いを楽しんでいます。

クジラと出会えたら

クジラにプレッシャーを与えないよう距離を保ち、船の上からクジラの行動を観察します。

基本的には、クジラのブローや、フルークアップ(深く潜るときに尾びれを上げること)を観察するだけで終わることが多いのですが、まれにブリーチ(ジャンプ)を見ることができます! ガイドさんによると、10回船を出して1回見られるかどうかのレア度らしいです。

写真:フルークアップ

写真:ブリーチ

写真:ブリーチ後の着水

おとなのザトウクジラは体重30トンにもなると言われています。ブリーチ後、水面に落ちる瞬間に上がる轟音と水飛沫は大迫力ですね。

冬の海は荒れることが多いので、船酔いには注意が必要です。

私は酔い止めを飲んでも、ほとんど酔ってしまうのですが……(笑)。

次回(第4回)はホエールスイムを紹介します。

・連載記事

日本で出会ったイルカとクジラ【第1回】御蔵島での野生イルカとの出会い その1 – いきもののわ (midori-ikimono.com) .
日本で出会ったイルカとクジラ【第2回】御蔵島での野生イルカとの出会い その2– いきもののわ (midori-ikimono.com) .

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【文・写真】
あき 
1996年大阪府生まれ、東京都在住。水族館や水中、音楽ライブの撮影のほか、雑誌、Webメディアへの寄稿などを行う。2017年、水族館の生きものを綺麗に撮影したいと思い、写真を始める。2023年、国際フォトコンテスト8TH 35AWARDS「UNDERWATER PHOTOGRAPHY」で100Best photo選出、Top35 photographers選出。『幻想的な水族館の世界カレンダー2024』(緑書房)が2023年9月25日に発売。
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