あなたも「モルプロ」を目指しませんか?(長崎バイオパーク)
テンジクネズミ(モルモット)はこんな生き物
テンジクネズミ(テンジクネズミ亜科テンジクネズミ属・学名cavia porcellus・別名モルモット)の原産地は南米で、乾燥した標高の高い場所に生息しています。そのため、気温や湿度の高い環境が苦手です。もともとは食用として家畜化されていました(現在もペルーなどでは食用とされることがあるそうです)。完全草食性で、飼育個体の主食はチモシーなどの乾草です。また、モルモットは「常生歯」という一生伸び続ける歯を持っているため、牧草やペレットなどの食物をすりつぶして食べることで一定の長さを維持しています。体内でビタミンCを合成できないため、飼育個体にはモルモット専用のビタミンC入りのフードを与えたりもします。平均寿命は5~8年ですが、10年ほど生きる個体もいるようです。
長崎バイオパークでは現在、えんぴつ、おあげ、おこげ、おこめ、カップ、クラッカー、くろみ、ししとう、すこんぶ、すずめ、たかさん、つっちー、とくちゃん、とんがり、ねぐせ、のりまき、バーボン、ぶり、ぽっこりー、マリトッツォ、めぐれ、ゆうゆう、ラベンダー、ルーナ、ロンロン(50音順) の合計25頭(メス25頭)を展示しています。
※情報は2024年3月時点のものです
モルモットの日常
モルモットたちは9時15分ごろにPAW施設内(ペットアニマルワールド)の展示場につながる橋を渡って移動し、餌を食べます。10時30分に展示場が開館した後は来園者から餌をもらったり、寝たりと自由に過ごしています。
飼育員はこの間にバックヤードの掃除をします。このとき、糞の状態や餌の残り具合などをみて体調に変化がないかよく観察します。床に敷いてあるすのこやマットを洗い、床材を回収して、全体の水洗いをします。また、バックヤードの消毒は週に2回おこなっています。バックヤードがしっかり乾いたら、すのこなどを戻し、餌を準備します。16時30分になるとモルモット帰宅タイムが始まり、バックヤードに帰っていきます。全頭帰ったら展示場の掃除をします。展示場にはおがを敷いているので、糞や食べ残した餌をふるい分け、おがだけを展示場に戻します。バックヤードにモルモットたちが全頭いることと、水・餌が入っていることを確認したら終了です。
飼育員さんの小話
当園には、イングリッシュ、クレステッド、アビシニアンという3種類のモルモットがいます。イングリッシュは一番有名な品種で、短毛で丸みのある体をしています。クレステッドは頭のてっぺんにつむじがあるのが特徴です。アビシニアンは体全体につむじがあり、長毛で寝癖がついているようなシルエットをしています。
1頭ずつ毛色や模様が違うのですが、担当になってからは見分けるのにとても苦労しました。見分けられなかった時期は『モル雑魚』、完璧に見分けられるようになってからは『モルプロ』と呼ばれます。ちなみに、来園者の中にもモルプロがいるので、新人のうちは来園者から教えてもらうこともありました。
飼育員さんが教える見どころ
餌の気配がすると「プイプイ」と高い声で鳴きます。話題になった「PUI PUI モルカー」と同じ声で鳴くので、「本当にこんな声で鳴くんだ!」と驚く来園者もいます。また、餌を食べているときの無防備な下唇がとてもかわいいので、ぜひ注目していただきたいです。
当園では、毎日16時30分から「モルモットの帰宅タイム」というイベントを開催しています。前方にいる仲間のお尻についていくというモルモットの習性を活かしたイベントで、展示場から橋を渡ってバックヤードへ帰っていくモルモットを見ることができます。また、長崎バイオパーク公式YouTubeでは、モルモットのシャンプー、爪切りの仕方、体重測定などの動画を投稿しているので、ぜひそちらも見ていただけると嬉しいです!
【文・写真】
長崎バイオパーク
〒851-3302 長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
TEL:0959-27-1090
公式サイト:
https://www.biopark.co.jp/
X(旧Twitter):
https://twitter.com/ngsbiopark
Facebook:
https://www.facebook.com/ngsbiopark/
Instagram(長崎バイオパーク):
https://www.instagram.com/ngsbiopark/
Instagram(長崎バイオパークのイヌ・ネコ・小動物のふれあい空間PAW):
https://www.instagram.com/paw_ngsbio
Youtube:
https://www.youtube.com/user/biopark
TikTok:
https://www.tiktok.com/@nagasakibiopark