教えて！飼育員さん：コウテイペンギン（エンペラーペンギン）のはなし

投稿日 2024年4月10日
カテゴリー動物園・水族館
カテゴリーエッセイ・コラム
アドベンチャーワールド

押し寄せてくるとさすがにちょっと怖い……かも？（アドベンチャーワールド）

コウテイペンギン（エンペラーペンギン）はこんな生き物

コウテイペンギン（オウサマペンギン属・学名Aptenodytes forsteri、別名エンペラーペンギン）は、世界最大のペンギンであり、体長約 120センチメートル、体重約 40キログラムに達します。南極大陸とその周辺に生息していて、野生では魚、イカ、タコ、甲殻類などを食べていますが、当園ではホッケとニシンを与えています。性格はおっとりしていて、歩くときはバランスをとるため体を左右に動かしながら歩いています。

アドベンチャーワールドでは現在、約20羽を飼育していて、すべてに個体番号を割り振り、識別しています。

※情報は2024年3月時点のものです

エンペラーペンギンの日常

居住スペースと展示スペースが一体となっており、９時30分に展示スペースのライトを点灯します（季節によって、ライトの数が変わります*）。
９時40分から１時間ほどかけて掃除し、その後に給餌を行います。
13時から昼の掃除、15時から2度目の給餌があり、終わり次第夕方の掃除を行います。
17時に閉館となり、消灯します*。

*ライトの数について…生息地の環境にできるだけ近づけるため、照明を生息地の照度に合わせて南半球の日照時間を再現しています。

飼育員さんの小話

当園では基本的にホッケやニシンを与えていますが、ときどき与える小魚が大好きなようです。
同じ展示スペース内にいるアデリーペンギンやヒゲペンギンの餌を横取りすることもあり、小魚が食べられると思った瞬間、目の色が変わり押し寄せて来ます。こんなに早く歩けるんだ……と思うほどの速さで歩いて（走って）来るので、恐怖を感じることも……。