フォトエッセイ 猫とのほほん日和【第5回】海外編 久しぶりの友人と、猫を愛でタイ!

4年ぶりの街なみと、友人との再会

今日はバンコクに住んでいる友人と会う日です。

友人の職場の近くで待ち合わせをし、すこし遅れつつも無事に落ち合うことができました。時間厳守が当然とされる日本とは違う、ちょっと時間にゆるい感じに「これぞタイだな」と実感します。個人的には、このくらいゆるい時間感覚のほうがしっくりきます。

友人はバンコクで働く日本人で、会うのは実に4年ぶりです。5年ほど前のバンコク旅行中に知り合い、しばらく居候させてもらって以来のお付き合いです。偶然にも同い年で、話が合うこともあり、ちょくちょく連絡を取り合うようになりました。僕は人見知りが激しいため、このような友人は貴重です。

余談ですが、友人との出会いも、猫との出会いも、僕はどちらかというと直感を大事にするタイプです。街歩きでも、ビビッときたらそこに向かうようにしています。あれこれ迷うことも多いのですが……。ちなみに、美味しいお店を直感で見つけることも得意だと自負しています(笑)。

そういうわけで、友人と連れ立ってバンコク・スカイトレイン(BTS)というモノレールに乗り、友人のアパートがあるオンヌットに向かいました。タイの電車は冷房が効いていて身体が冷えます。

オンヌットはバンコクの中心部からは少し離れた静かな街で、路地裏には猫がたくさんいます。以前滞在したときの記憶では、優しい人が多くいる街でした。

オンヌットの駅でモノレールから降りると、さっそく友人の行きつけのレストランで乾杯です。タイではビールに氷を入れて飲むことが多く、これがタイの暑い気候にバッチリ合います。4年ぶりなので、いろいろと積もる話もできました。

猫と人とで共有する時間

店を出ると、友人が「最近すごく可愛い猫がいるんだ」と言い出しました。

後ろをついていくと、そこにはハチワレの猫がいました。友人に向かってすりすり、にゃーんと甘えてきます。こうして触れ合っていたのは束の間ですが、猫はとってもうれしそう。友人がほんのりと笑みを浮かべて幸せそうな表情をしているのも横から見ていて微笑ましく、猫と人とで共有する時間は良いものだなあ……と改めて感じました。

彼によると「家に連れて帰ろうか迷ったんだけれど、賃貸だから無理だったんだ。でも、可愛くて仕方ないよ」とのこと。その気持ち、とってもわかる!

翌朝は再び王宮寺院のワット・ポーへ行きました。前回の記事で紹介したお母さんと、以前旅行したときに会った猫好きの少年に今度こそ出会えるかと期待したのですが、残念ながら会えませんでした。円安のせいかワット・ポーの入場料が高くなっていて、「黄金の国ジパングと言われていたあの日本はどこにいった?」と思うぐらい財布が軽くなっていきます。一方の体重は、食欲の秋で重くなる一方でありました……。

記念に片足立ち猫のアクリルスタンドとパシャリ。タイにはもう20回ほど来ているので、以前に旅したときの心情がよみがえる旅となりました。

次回の記事は、ラオス(にゃオス!)の旅になります。お楽しみに!

【文・写真】
山本正義(やまもと・まさよし)
大阪在住の猫写真家。猫が立ち上がる瞬間をとらえた「立ち猫」写真でブレーク。ちょっぴり力の抜けた「脱力猫」、凄い勢いの「猫来る」、気の抜けた感じの「舌猫(ぺろにゃん)」、猫が集団で行進する「ずんずんずん」など、愛らしい猫たちをとらえた写真とユニークなワードセンスがSNSなどで注目を集めている。写真展、メディア出演、講演などで各地を飛び回る日々。写真集に『立ち猫』(ナツメ社)。また、『立ち猫カレンダー2024』(緑書房)も好評発売中。
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