Beautiful World:日本の水族館【第4回】マクセル アクアパーク品川

こんにちは、フォトグラファーのあきです。すっかり気温も寒くなり、夜にはイルミネーションが街を彩るクリスマスムードになりましたね! 今年1年を振り返って、やり残したことはないでしょうか。筆者は、今年行けなかった水族館や潜れなかった海をリストにしながら、来年の年間スケジュールを組み立て中です。来年こそは九州の水族館と国外の海へ行きたいと考えています。

さて、今回は「Beautiful World:日本の水族館」の第4弾です!

クリスマスが近いので、小さなお子さま連れのご家族からカップルまでが幅広く楽しめる「マクセル アクアパーク品川」をご紹介します。

マクセル アクアパーク品川は、品川駅(JR線・京急線など)の高輪口から徒歩で約2分の場所にあります。映画館が隣接されていたり、館内にメリーゴーランドや海賊船のアトラクションがあったりと、テーマパークの楽しさも兼ね備えた魅力的な水族館です。

そんなマクセル アクアパーク品川では、季節に応じて展示されている生きものや開催されているショーが変わります。そのさまざまな変化のうち、筆者のオススメの「季節の見どころ」を3つ紹介します。

たゆたうクラゲに季節を感じる

1つ目の見どころは、無数のクラゲが展示されている「ジェリーフィッシュランブル」です。

円柱型の水槽が、まるで宇宙空間に浮かぶように設置されており、その中にクラゲが展示されています。初めて訪れたときには「未来的な水族館だなぁ!」と強い印象を受けました。

写真:円柱型の水槽にクラゲが展示された「ジェリーフィッシュランブル」

この空間では時期によって、展示されているクラゲの種類や数、クラゲを照らすライティングやBGMが変わります。

例えば、今年の夏の展示は打ち上げ花火をイメージしたものでした。照明が消えた真っ暗な空間で花火を打ち上げる音が聞こえ、つかの間の静寂が訪れたのちに花火が開くようにライトアップされ、クラゲが照らされていました。暖色系のライティングが印象に残りました。

一方、今年の冬はクリスマスをイメージしているようです。BGMには華やかなクリスマスソングが流れ、クリスマスツリーのような緑や、カップルにぴったりのピンク色のライティングが多く見られました。

たゆたうクラゲの四季折々の表情が楽しめる展示は美しく、ずっと眺めていられます。

写真:ライトアップされたクラゲ。季節によってライティングが異なる

多くのパフォーマンスが楽しめるイルカショー

2つ目は「ザ スタジアム」という会場でほとんど毎日開催されているイルカショー「ドルフィンパフォーマンス」です。

マクセル アクアパーク品川のドルフィンパフォーマンスは、日本でトップクラスのエンターテインメント性を持っています。イルカとトレーナーに加えて、光、音楽、ウォーターカーテンなどのテクノロジー演出、そしてお客さんが一緒になって作り出すパフォーマンスなのです。

ドルフィンパフォーマンスは、デイバージョンとナイトバージョンの2種類に分けられます。

デイバージョンでは、お客さんも拍手や手振りでパフォーマンスに参加して、一緒に楽しむことができます。ナイトバージョンは、プロジェクションマッピングや音楽でお客さんを魅了するパフォーマンスとなっています。

写真:季節ごとのプログラムを楽しむことができる「ドルフィンパフォーマンス」

春夏秋冬など季節ごとのパフォーマンスだけでなく、季節の変わり目の数日のみ開催されるパフォーマンスなどがあり、1年を通して何度も楽しむことができます。

太陽の光で輝くトンネル水槽

3つ目は、長さ約20メートルのトンネル水槽の「ワンダーチューブ」です。

写真:太陽光で輝くトンネル水槽「ワンダーチューブ」

写真:夜の照明演出で照らされたトンネル水槽

この水槽は日中に太陽光が差し込むため、天候や季節によって輝きが変わります。ナンヨウマンタやノコギリエイなど多くの魚が暮らしており、中でも約3.5メートルのノコギリエイの仲間(下の写真はラージトゥースソーフィッシュ)は大迫力です。普段は水槽の底でゆっくりと休んでいることが多いので、泳ぐ姿が見られたらラッキーですね!

写真:トンネル水槽を泳ぐラージトゥースソーフィッシュ

この水槽には、ノコギリエイの仲間のうち最も小さな種類であるドワーフソーフィッシュもいます。世界で唯一の展示となるため、水族館を訪れた際はぜひ探してみてください。

マクセル アクアパーク品川には、今回ご紹介した以外にも魅力的な生きものがたくさんいますし、イベントごとの楽しみ方もさまざまです。いろいろな水族館を巡るのも楽しいものですが、ときには1つの水族館に通い続けるのもオススメです。

マクセル アクアパーク品川 ウェブサイト
https://www.aqua-park.jp

【文・写真】
あき
1996年大阪府生まれ、東京都在住。水族館や水中、音楽ライブの撮影のほか、雑誌、Webメディアへの寄稿などを行う。2017年、水族館の生きものを綺麗に撮影したいと思い、写真を始める。2023年、国際フォトコンテスト8TH 35AWARDS「UNDERWATER PHOTOGRAPHY」で100Best photo選出、Top35 photographers選出。『幻想的な水族館の世界カレンダー2024』(緑書房)が好評発売中。
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