フォトエッセイ 猫に呼ばれて世界の街へ【第7回】遺跡ときどき猫(カンボジア)

猫との出会いがいっぱいの散策

今回はカンボジア北西部の都市シェムリアップの旅のお話です。

カンボジアと聞いたときにまず思い浮かべるのは、シェムリアップにあるアンコール・ワットではないでしょうか。アンコール・ワットでの朝日の展望はとても人気で、朝早くから世界中の観光客が訪れていました。

朝のアンコール・ワットを楽しんだあとは、トゥクトゥクに乗ったり歩いたりしながら、街を散策しました。移動中に店内に猫を見つけるとつい入店してしまうのですが、カンボジア産のフルーツを楽しめる「Fresh Fruit Factory」さんは、たくさんの猫に出会えるお店でした。

店内でのんびり過ごす猫たちを見ながら美味しいフルーツの乗ったかき氷を食べて、幸せな時間を過ごしました。日本人が経営しているお店なので、言葉が通じるか不安な人でも安心です。

そのほかにも、カフェ、レストラン、お土産屋さん、露店など、いろいろな場所で猫に出会うことができました。猫が好きだと伝えると、皆さんこころよく猫を見せてくれました。

カンボジアにはアンコール・ワット以外にも多くの遺跡があるため、欲張ってたくさんの遺跡を回りたくなってしまいます。しかし、カンボジアは1年を通してとても暑い国で、ときには40℃を超えることもあります。時折お店に入って休憩しながら、ゆっくりと散策するのも良いかもしれません。

シェムリアップ国際空港は2023年に移転し、以前は20分ほどだった中心地までの所要時間が、車で1時間以上になってしまいました。少々不便に感じるかもしれませんが、そんなことがどうでもよくなるほど、カンボジアには魅力があふれています!

【文・写真】
町田奈穂(まちだ・なほ)
埼玉県出身。世界中を旅しながら、地域の猫を撮影している。猫の表情や仕草、猫が暮らす環境の色と光に重点を置いた写真が特徴。2023年に世界一周旅行を達成し、初の個展を開催。その他、企業カレンダーやグループ展など精力的に活動中。
Instagram:cat_serenade
X(旧Twitter):naho_umineko