愛犬家のみなさんは、愛犬と同じごはんを食べたいと思ったことはありませんか? 同じものを食べながらコミュニケーションを取る、飼い主にとってこれほど嬉しいことはないのではないでしょうか?
そんな「飼い主と愛犬が一緒に食べられるおやつ」が、食品メーカーの森永製菓から発売されました。今回発売された森永製菓ならではのラインナップをみると、愛犬との幸せな時間が想像できます。
そんな人と犬が一緒に食べられるおやつの開発には、どのような創意工夫が隠されているのでしょうか? 森永製菓「ひととペットプロジェクト」リーダー・鈴木さんにお話を伺いました。

おやつで「家族」を笑顔にしたい
―今回発売された商品は、どのようなものですか?

今回新発売した商品は、「人とワンちゃんが一緒に食べられるおやつ」です。
「ミニムーンライト with ドッグ」「ワンゼリースティック with ドッグ りんご味/ヨーグルト味」「ワンゼリーパウチ with ドッグ りんご味/ヨーグルト味」「アイスボックス with ドッグ 和梨」「冷凍ホットケーキ with ドッグ」の7種類を販売開始しました。

―どのような経緯でこれらの商品を開発することになったのでしょうか?

当社は、創業から126年にわたって、おやつで人々に笑顔を届けるために商品開発を続けてきました。しかし、近年では人に加えて「ペットも家族」という考え方が強まっています。そこで、ペットを含めた「家族」を笑顔にする新たなチャレンジとして、「ひととペットプロジェクト」がスタートしました。
―長く愛され、人々を笑顔にするおやつを作ってきた森永製菓さんならではの挑戦ですね!

当プロジェクトを開始するにあたって、「同じものを食べたら、人もワンちゃんも嬉しいのではないか」と考えました。同時に、私たち人間側の想いだけでは、エゴになってしまわないかとも考えました。
そこで、東京農業大学で動物行動学を研究されている獣医師の増田宏司先生と共に、飼い主と同じ行動をとることがワンちゃんにとって楽しいことなのか、調査しました。動物行動学の観点と人間の心理面での調査の結果、同じ行動をとることは両者にとって幸福度が高まることだとわかりました。
―一緒に走ったりすると、こちらを見ながらとても楽しそうに走りますよね!

ワンちゃんにとっても嬉しいとわかったので、おやつで「家族」に笑顔を届けるというコンセプトのもと、商品開発が始まりました。

ワンちゃんのニーズを考えました
―このラインナップになった経緯を教えてください。

商品開発の前に、ワンちゃんの飼い主さんに一緒に暮らしていてどんなことが嬉しくて、どんなことが課題なのかヒアリングをしました。
そして、その課題として多くあがったのが「水分補給」でした。
―水分補給はどの飼い主さんも工夫していることだと思います。

この課題を解決できるものとして、「ワンゼリー」を採用しました。当社は、人用ゼリー飲料で培った独自のゲル化技術を持っています。ワンちゃんにとって心地よく、美味しく水分補給ができるように試行錯誤しました。
―「ゲル化技術」とはどのような技術なのでしょうか?

簡単にいうと、飲みごたえや舌触りなど、ゼリーの食感をコントロールする技術です。
この技術で培った知見を活かして、ワンちゃんが舌を使って口に運ぶときに、しっかりと舌に引っかかるように設計されています。
―ワンちゃんの飲み方に合わせたゼリーになっているんですね!

―その他の商品についてはいかがでしょうか?

ミニムーンライト with ドッグは、ビスケットの食感が好きなワンちゃんが多いことが理由です。また、ヒアリングをしたときに、「森永のおやつを一緒に食べたい」という声が多く、人用で認知度の高いムーンライトを活用することで叶えられるのではと考えました。

―飼い主にとって、よく目にするおやつを一緒に食べられるのは嬉しいと思います。

ちなみに、お菓子業界では、糖分・脂肪分が全体の40パーセント以上のものが「クッキー」という基準があります。それ以下のものを「ビスケット」としています。
―そんな違いがあったとは、知りませんでした!

ワンちゃんも食べられるように、クッキーである人用のムーンライトから糖分・脂肪分を減らしているので、これはビスケットなんです。


同じように、氷が好きなワンちゃんが多いとわかったので「アイスボックス」、焼き菓子の匂いが好きなワンちゃんが多いのでホットケーキ、というふうに、ワンちゃんのニーズに当社の商品・ブランドで応えられるかを考えて、ラインナップを決めました。

人も犬も安心できる設計に
―実際に商品を試食しましたが、それぞれ人も楽しめる味だと感じました。ワンちゃんも人も満足できるように、どのような工夫をしましたか?

ワンちゃんが好む味の調整ももちろんしていますが、何よりも、ワンちゃんが安心して食べられるような配慮を優先しています。安全面では、森永乳業株式会社のペットフード関連のグループ会社である、株式会社森乳サンワールドさんに監修していただきました。
―人が食べられても、ワンちゃんには良くない食材はたくさんありますね。

私たちは、人にとって安全・安心な原料に関する知見は持っていますが、ワンちゃんにとっても安全・安心かどうかまでは分かりませんでした。森乳サンワールドさんに細かな原料の選定や設計で協力してもらいながら、愛犬と飼い主さんがおやつを心置きなく楽しめるように開発を進めました。
ワンゼリーに関しては、アニコム損害保険株式会社さんに、健康データ分析に基づく情報の提供や商品コンセプト設計でご協力いただきました。

―ワンちゃんが楽しく食べられるように、従来の人用おやつからどのように調整されましたか?

安全性を考慮して、どの商品も砂糖や脂質、香料などを、ワンちゃんが口にしていい量まで減らしています。
―ワンちゃんは、においで美味しそうかどうかを判断するといいますが、香料を減らす際に工夫されたことはありますか?

ムーンライトに関しては、香料を使用していません。ムーンライトは、人基準の中でも高い嗜好性に仕立てられています。開発段階で、ワンちゃんが安心して食べられるように少しずつ香料を減らしていきましたが、最終的に、香料を使わなくてもワンちゃんにとって高い嗜好性を維持できるとわかったので、香料を使わないで仕上げました。
―使っていないんですね! 袋を開けた時のにおいはムーンライトそのものだったので、驚きました。

ムーンライトのポテンシャルが存分に発揮されています!
どうしたら飼い主とペットが笑顔になれるかを考え続けます
―今回発売されたのは犬用だけですが、猫用の展開は考えていますか?

今のところ、猫用は考えていません。今回の商品開発は、「ワンちゃんは飼い主とおやつを食べられたら嬉しいのではないか?」というところからスタートしています。調査次第ではありますが、猫ちゃんは飼い主とおやつを食べても嬉しくないのでは……? と思っているので、今回の商品の延長線上に猫用のおやつがあるとは考えていないです。

―ペットを含めた家族が嬉しいと感じるかどうかが重要ということですね。

そうです。なので、おやつだけではなく、愛犬と一緒にバレーボールの試合を観戦する企画も実施しました。


今回は、「一緒に食べることでお互いが嬉しい」という考えのもと商品開発を進めましたが、これからはどうしたら人とペットの両方が嬉しいのか、多角的に考えていきます。
―様々な体験を通じて笑顔を届けようとする挑戦を、これからも応援しています!
最後に、この記事を読んでいる方々へメッセージをお願いします!

「飼い主と一緒に食べると嬉しい」というのは、しっかりと研究をして確かめたことです。ぜひ一度体験して、全力で楽しんでみてください!
そして、おやつは食べて嬉しい気持ちになったり、シェアをしてコミュニケーションが生まれたりと、私たち人にとってもあると嬉しいものだと思います。人と人の垣根を越えて、人とワンちゃんの間でもおやつを中心に笑顔の輪が広がって楽しくなる、そういう体験をこれからも作っていきたいです。
―ありがとうございました!
【森永製菓株式会社】
・ひととペットプロジェクト特設サイト…https://www.morinaga.co.jp/hitotopet/
・公式ホームページ…https://www.morinaga.co.jp/
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