どんな観賞魚?
「ブルガリアンシールポイントエンゼル」は、熱帯魚の代名詞的存在で有名な「エンゼルフィッシュ」の1種です。
「エンゼルフィッシュ」は、天使の羽のような大きなヒレを広げて、水中を舞うように泳ぐ姿から付けられたといわれています。
ヨーロッパの品種改良によって誕生し、近年東南アジアや国内でも養殖され、購入できる機会が増えてきている個体です。

特徴は、他のエンゼルフィッシュにはない素晴らしい色彩です。メタリックグリーンの体色とブラックに発色するヒレ、目立つ赤い目が非常に美しいと評判です。
飼育に関するワンポイント!
体長は12センチメートル程度で、弱酸性から中性の水質を好みます。
小魚やエビなどの口に入る品種は食べてしまうので、混泳には注意が必要です。
相性の良い品種は、泳ぐ層が違う魚です。本種は水槽の中層を泳ぐので、低層を泳ぐブレコやコリドラス、ローチの仲間などは、相性がいいでしょう。
また、長いヒレをかじってしまう品種との混泳は適しません。
エンゼルフィッシュ同士での飼育では、成長速度や力関係により、小さいサイズの個体や弱い個体が攻撃されて死んでしまう場合もあるので、隔離が必要になることもあります。

エンゼルフィッシュの魅力の1つに繁殖があげられます。オスメスの判別は困難なので、繁殖を狙うのであれば複数匹飼育することをおすすめします。
オスとメスは、産卵に向けて一緒に行動をします。水草や流木、障害物、繁殖専用の産卵筒を用意することによって、産卵率が高まります。
繁殖時や産卵後は、親魚が卵と稚魚の世話をするという、観賞価値の高い光景に注目です。
おわりに
大きくて美しい黒いヒレと、メタリックグリーンに輝く体色のコントラストが魅力の本種。飼育環境に気を配る必要はありますが、水槽内を優雅に泳ぐ姿は、他の魚種にはないものがあります。
流通が増えてきた今、飼育に挑戦してみていかがでしょうか?
【執筆】
榎本弘紀(えのもと・ひろのり)
株式会社ジャパンペットコミュニケーションズに所属。幼少期より、お祭りの金魚すくいをきっかけに観賞魚の飼育を初め、熱帯魚の収集、飼育から繁殖まで、観賞魚の世界に惹きつけられる。現在、国内外で新たなお魚を追い求め、観賞魚の奥の深さ・面白さを、より多くの方にご提供できるよう、チャレンジを続けている。
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