動物業界のお仕事:水族館の飼育員(カワスイ 川崎水族館)

「いきもののわ」5月の特集では、いろいろな「動物にかかわるお仕事」を紹介していきます!

今回は、水族館の飼育員である平野さんに、1日の業務や就職までの経緯、この仕事を目指す人へのアドバイスなどをお聞きしました!

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カワスイ 川崎水族館の平野さん

私は、主に魚類と爬虫類・両生類の飼育を担当しています。調餌(ちょうじ:餌を作ること)や給餌、水槽のメンテナンスの他、イベントなどでの解説も行います。

1日の業務内容は、メンテナンスを担当する日と餌やりを担当する日で異なります。
メンテナンスを担当する場合は、開館までに機械の点検や生体に異常が無いかの見回りと、水槽の掃除をします。水槽掃除は、バックヤードから掃除ができない通路内の水槽から優先します。
その後、朝礼にて、見回りで気になったことやその日の業務内容をチーム内で共有します。

開館後は、バックヤードからの水槽掃除、「逆洗」と呼ばれるろ過槽の掃除、水槽内のレイアウトの修繕など、生体に関わるお世話をしています。
お昼ごろに解説イベントを行い、終わり次第お昼休憩に入ります。

水槽掃除の様子

午後は、餌の食べ残しを吸い出す作業や水槽の中に入って行う掃除など、日によって異なります。
メンテナンス後は、企画展や解説イベントの準備、新しい企画の打合せなどを行い、夕方ごろ、再度機械や生体の見回り、夕礼での共有をして、日誌を書いて退勤します。

餌やりを担当する日は、その日与える餌の解凍をして、朝礼に出席します。その後、餌を食べやすいように整えてから、給餌のために館内を回ります。給餌中は、お客さまからの質問に答えたり、こちらから話しかけたりと、いきものの魅力を伝えることも意識しています。
給餌後は、お昼休憩をはさんで解説イベントに出演します。それが終われば、企画展の準備や夕礼での共有、日誌の作成などをして退勤します。

餌やりの様子

お客さまに喜んでもらえたときにやりがいを感じます。
館内でのお客さまとのコミュニケーションや解説イベントなどは、入社した頃はとても緊張しました。しかし、先輩からアドバイスをもらったり、お客さまの反応を見て改善して、解説を楽しんでもらえていると実感できた時はとても嬉しいです。
特に、「将来は飼育員さんになりたい!」や「バックヤードツアーが楽しかった」などという反応をいただけるときは、この職について良かったと思えます。

幼少期からウミガメが好きで、水族館の飼育員になりたいと思っていました。学生時代にウミガメの研究をしたり、全国の水族館を巡ったりするほど、飼育員への憧れがありました。

ウミガメを抱っこする平野さん

学生時代にはアクアショップでアルバイトをしていて、お客さまに魚や爬虫類の魅力を伝えて、興味を持ってもらえることがとても楽しく、やりがいを感じていました。そんな中、「いきものの魅力を伝えること」を重視している当館に共感して、入社を決めました。

お客さまとお話する際や解説イベントなどで、正しい情報をわかりやすく伝えられるように注意しています。そのために、論文や雑誌、インターネットでわからないことを調べたり、新しい知識を蓄えたり、他館の展示の見せ方や解説の仕方を学んだりしています。

飼育方法などが確立されていない新種の「ゴラムスネークヘッド」の展示。生息地や似た魚種の情報から仮説を立てて飼育をしているそう

また、もっといきものを「好き」になってもらうにはどういう解説がいいのか、お客さまは何が「好き」でどこに魅力を感じているのか、自分の「好き」を伝えて共感するのかなど、お客さまの「好き」を引き出すことを大切にしています。
飼育員という職業は、いきもののお世話をすることだけが仕事ではありません。展示を通してどのようないきものなのかを伝え、興味を持ってもらうことも大きな使命です。解説などをきっかけに、様々ないきものに関心を向けてもらえるよう、日々試行錯誤しています。

テッポウウオの解説イベントの様子

水族館にたくさん行って、大好きないきものをたくさん見てください! その「好き」が夢につながるはずです。

また、人とコミュニケーションを取れることも重要です。接客はもちろんですが、チーム内でもスムーズに報告・連絡・相談ができることはとても大切です。
それから、飼育員には体力も必要です。重い荷物を持つこともありますし、館内を歩きながら解説することも体力を使います。
いきもののお世話以外にも、この職にはたくさんの魅力があると感じています。

平野 晴真(ひらの・はるま)
カワスイ 川崎水族館 生体展示セクション 魚類チーム
ホームページ:https://kawa-sui.com/

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